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アンテッド白書~不死者の独白~  作者: アイ・タカオ
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第0話 序章

短期連載で完結する予定です。


 読者の皆さんはアンテッドを事をご存じだろうか。


 世間一般には、死から蘇生したモンスターして、知られている様だ。


 良く知られているアンテッドには、ゾンビ、スケルトン、ミイラ等のアンテッドが有名である。


 上記のアンテッドは、魔素が死体や白骨に滞留して自然発生する場合やネクロマンサーが死霊術で死体を蘇らせ従えている事が多い。


 尚、数少ない魔法使いの中でも死霊術を使用出来る魔法使いは数が少ないので、我々が遭遇するアンテッドは、ゾンビ、スケルトン、ミイラ等の自然発生したアンテッドが大半である。


 ゾンビ、スケルトン、ミイラ等の下級アンテッドは、殺戮本能のままに人を襲うので我々生者とは、意思の疎通をする事は出来ない。


 しかし、アンテッドの中にも例外が存在する。


 強大な魔術師や高位の神官が魔力で自らの意思でアンデッド化した、上級アンテッドならば意思の疎通が可能である筈である。


 リッチの大半はダンジョンに拠点を構えて、迷宮の奥深くで我々には理解し難い研究に没頭しているか、己のよ歪んだ欲望を満たす事のみを行動していると言われている。


 ダンジョンの探査を生業とする探索者達の中には、ダンジョンの主であるリッチと接触して生還した、者達も一部いる。


 生還した、探索者達の証言を纏めるとリッチ達は風変りでは、あるが理性的で意思の疎通が可能であると。


 尚、接触したリッチの姿には、統一した証言は無かった。


 ある探索者、曰くスケルトンが魔法使いのロープ纏っていたとか、ある探索者曰く露出度の高い踊子の衣装を着た妙齢の女性だとか、神官服を着た干乾びたミイラだとか・・・


 スーミル書店編集部は、ダンジョンの主であるリッチに接触する為にディール探査者協会に依頼をした。


 幸いの事に、スーミル書店の本店を置くディールの街の近くには、様々な伝説の持ち主が、迷宮主を務める『不死辺境伯の城』がある。


 不死辺境伯は1000年以上に前に自らの魔力でアンテッド化としたと言われる伝説上の人物である。


 彼が、アンテッド化して以降、不死辺境伯が治めた領地は幾度も戦火見舞われた。


 其の為、不死辺境伯に関しては正確な記憶が残っていない。


 残っているのは噂話に毛が生えた、曖昧な伝承ばかりである。


 曰く、不死辺境伯には眷属に美女・美少女アンテッドが多数いてハーレムを形成しているとか。


 曰く、美女・美少女の神隠しや誘拐事件の黒幕は全て不死辺境伯であると。


 曰く、辺境伯は全てのアンテッドの頂点に立つ上級アンテッドの為。世界を滅ぼす魔力を有しているなど・・・


 伝説のベ―ルに覆われた不死辺境伯の姿を白日の下に晒すため、我が編集部はディール探査者協会に依頼をしたのである。


 当編集部としては、ダンジョン『不死辺境伯の城』に、探査に派遣した、探査者パーティが、『不死辺境伯』に遭遇出来る等とは、欠片も期待はしていない。


『不死辺境伯』は、伝説の存在であり、子供達を怖がらせ楽しませる為のお伽噺の登場人物に過ぎないと。


 しかし、『不死辺境伯の城』に探査に向かった、女性3人組パーティは、良い意味で予想を裏切り成果を我々編集部にもたらしてくれた。


 それが本書、アンテッド白書~不死者の独白~である。


 そして、本書には、『不死辺境伯の城』に向かった3組のパーティが不死辺境伯の接触後の顛末がメンバへの1人、姫騎士ユマ自身が書き綴ている。


 彼女達の尊い犠牲を払た事で、我々は我々は不死辺境伯に関して幾分の真実を知る事が出来た。


 彼が伝説の存在では無く実在する事を。


 彼が、我々とは掛け離れた倫理観を持ち我々生者とは相容れぬ存在である事を、自らの身体を魂を犠牲にして我々に伝えたくれた3人の女性、姫騎士のユマ、魔法使いのユリナ、斥候のミレアに哀悼の意を示し本文を締める事にする。


 スーミル書店編集部とディール探査者協会一同。

誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。


又、誤字・脱字のご指摘とご感想もお待ちしています。

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