太陽のメッセージ
外はひんやり冷たいけれど
ガラス窓越しに差す朝陽はやけに温かい
冷たいものと温かいものが壁一枚で分かれてる
まるで強情な君のよう・・
その陽射しに照らされた部屋は心地よくて
ずっとその中に居たくなって
いろんなこと知ってるし解かっているけれど
本当のこと
何も解かっていないことを薄々気づいてる
いつだって窓越しに外の景色を眺めて
あやかやといろいろ言いたくなって
いつしか時が過ぎ
その部屋はとっても狭いことに気づいたとき
思い切って窓を開けてみる
そこには冷たくて清々しい風が吹き抜けて
太陽はその空気の遥か遥か上にあって
もっと大きなものを温めていることを知る
大人たちは
そんなこと解かってると鼻先で笑いながら
自らの根を
その陽差しのフィルターに晒しもしないで
寒いとか眩しいとか言いわけしながら
また囲われた小さな部屋へ戻るんだ
そしてその身を隠しながら
窓越しに見えた景色に向かい
また、あやかやと・・
自分の根っこを
その陽差しに晒すこともできないくせに