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転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかなりたくない  作者: 金峯蓮華


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ヴィヴィアンヌはどこだ

アイク視点


 フィルに用があり公爵邸に顔を出したらヴィーが消えたと使用人たちが騒いでいる。

 仮眠をとると言われたので、部屋を出た侍女が半刻程して起こしに行ったら部屋はも抜けのカラだったらしい。誰もヴィーの姿を見たものはいない。


「フィリップ様、新しく入ったメイドと騎士ふたりの姿がありません」

 家令のジャックが血相を変え、フィルに報告している。

「まさか、ヴィヴィはそいつらに連れ出されたのか?」

「庭の勝手口の前にこれが落ちていたそうです」

 ジャックは髪飾りのようなものを見せた。あれは私が贈った髪飾りだ。

「フィル! それはヴィーのものだ。ヴィーに護衛はついてなかったのか!」

 私はフィルを怒鳴りつけた。

「護衛は王家の方でつけています。ヴィヴィの部屋の前にもつけていましたが、共に消えています」

 王家の護衛か。そうだった。ヴィーには王家の影をつけていた。しかし、安心はできない。

「とにかく今は影からの連絡を待ちましょう。我が家の騎士団にも捜索を命じています。ヴィヴィはああ見えて強いので大丈夫です」

「何が大丈夫なんだ! ヴィーに何かあったら私はどうしたらいい」

 私は絶望的な気分になった。




フィル視点


 陛下の目論みどおりヴィヴィが誘拐された。犯人はナムーリ国の奴らだ。ナムーリ国が我が家に潜入させているメイドと騎士に拉致されナムーリ国が宿泊しているホテルに監禁されている。


 ナムーリ国が潜入させたメイドと騎士はすでに捕獲して、我が国の影とすり替わっている。

 陛下はナムーリ国に敵意があれば必ずヴィヴィを狙うと読み、帰国させる際に影をつけた。

 ナムーリ国の間者はアイザック殿下とヴィヴィの結婚式のどさくさに紛れ入ってきて、ヴィヴィを誘拐して殺害し、第3王女の仇を討つつもりらしい。

 ただ、その事は陛下の予想とは違い、国王の意志とは関係なく、処刑されたと思い込んだ第3王女の側近達が勝手に起こしたことのようだ。

 今頃は犯人は影達に取り押さえられているか、もしくはヴィヴィにボコボコにされているだろう。

 ヴィヴィはああ見えて下手な男より強いからな。


 アイク様はヴィヴィが囮になった事を知らない。誰だ? アイク様に知らせた奴は? めんどくさいな。バレたら烈火の如く怒るだろうな。

 しかし、これほどまでに落ち込むとは。私は知らなかったことにしよう。これはあくまで陛下と兄上がやったことにしておこう。



クロエ視点

 

 私がフィリップ様に呼ばれ、目を離した隙にお嬢様が消えた。私は一瞬目の前が真っ暗になった。

 すぐに家令のジャックさんに連絡し、私設騎士団にお嬢様を探すように手配をした。お嬢様はどこにいるのか。


 アイザック殿下がフィリップ様を訪ねてきた。お嬢様が消えたと知り狼狽えている。それに比べて落ち着いているフィリップ様。何かおかしい。

 まぁ、お嬢様はああ見えて下手な男より強いのでもし誘拐されたとしてもきっと賊を成敗すると思うが、あのフィリップ様の様子はおかしい。


 これはきっと何かある。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よくそれで私を殺そうなんて思ったわね。影いるんでしょ! 早く拘束しなさい」

 私は足元で伸びているナムーリ人ふたりを拘束するように影に言った。


「お嬢様なのに強いなぁ〜。お疲れ様です」

 どこからともなく現れた影は私の立ち回りを見て労いの言葉をくれた。

 やっぱり王家の影は私についていたようだ。現行犯で捕まえるためにギリギリまで待っていたようだが、助けを待つのもめんどくさくなり、影より早くやっつけてしまった。

 前世の私は合気道の有段者。今世でも公爵令嬢は狙われやすいということで幼い頃から護身術や剣を学ばされているので、こんな奴らに負けるわけがない。

 しかし、だれが私を囮にしたんだ。この借りは返してもらうよ。



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