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公爵令嬢って最高!

 あれから10年、もうすぐ15歳になる。

 転生したと知った時は前世で読んだ乙女ゲームやファンタジー小説の世界に来たのではないかとキョロキョロしていたが、全くそんなことはなかった。


ただの中世ヨーロッパ風な世界。

魔法はちょっとだけあるが魔物が出たり、竜が出たり、聖女がいたりはしない。


 この世界の魔法は生活魔法でガスや電気の代わりをしている感じだ。

 

 学校は無く、高位貴族は家庭教師が来て勉強をする。

 私が生まれ変わったのは公爵令嬢だったので、それなりの教養がいるらしく多方面から色々な先生が来てくれる。

ただ、前世でガッツリ勉強していたので、そんなに頑張らなくても割と出来る。

この国の勉強は前世でやったのよりは難しくない。なんでもすぐにできてしまう私は小さい頃は天才令嬢などと言われていた。


 ダンスは大学時代、競技ダンス部で汗を流し、何度も大会で優勝経験もあったので、凄く役にたった。まだ夜会には出た事はないので家族と先生しか実力は知らないけどね。


 刺繍は前世であまりしたことはなかったが、忙しい母の代わりに弟たちの繕いをしたり、簡単な縫い物はしていたので、難なく出来た。


 まぁ、私は公爵令嬢としては文句のつけようがない。


 勉強もダンスも刺繍も、まさに昔取った杵柄。ぐうたらな私は動くのがそもそも嫌なので座ったままできる刺繍や読書は心地いい。

 スマホやゲームがないのはちょっと残念だが、そこまで贅沢を言ったらバチが当たるだろう。


 貴族の嘘くさいうわべだけのお付き合いもめんどくさいので、身体が弱く体調が良くないと嘘をつきお茶会や社交はサボっている。


 前世の記憶が戻った時に寝込んだせいで、父母や使用人たちは本当に身体が弱いと思っていたので有り難かった。

まぁ、まだ社交界にデビューしていないこともあり、顔を出さなくてもとやかくは言われない。


 そして、この世界では家事は一切しなくていい。

 朝起きた時から夜寝る時まで私付きの侍女たちが身の回りの世話をしてくれる。

 

 前世なら何万円も払わなくてはいけないような全身オイルマッサージも毎晩ゴッドハンドの侍女が磨き上げてくれる。

 髪もカリスマ美容師のような侍女が美しく整えてくれる。

 私はただただにっこり微笑み、感謝を伝えるだけで、侍女たちは感激してくれる。



 公爵令嬢生活って本当に天国!! 


 一生このままぐうたら生きていきたい。


 こんな素晴らしい世界に転生させてくれて神様ありがとう! 


 私は前世の記憶が戻ってから神に毎日感謝を伝えていた。


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