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五日目 手が進まない白章
全然、すすまーん。
ページの切り替えで、一場面に区切りができた代わりにどう繋がるかとか考えると気が重い。まるで、小説の一話目を書き出す時のような謎さがある。
白紙に何か書き出すっていうのは、いつだって勇気や想像力がいるようだ。昨日の分を終わらせた代わりに、こんな悩む事になるとは思わなかった。
言っても、昨日も昨日で納得のいく構図が出来なかったから定点と黒背景の単調な作りをしたので、見易いがコマの構成としては遊びがない。
ここまでのページは書き込みが少なく、心象風景的なニュアンスが強かった分。街中へと歩みだすこの場面では、どういった構図を取るのか悩む。
主人公を目立たせる方がいいか。
街を俯瞰したような構図がいいか。
主人公の視線に合わせた街を書くか。
正直、今までのページは頭で分からずとも何となくで読める部分だったが、話の根幹部分へと誘導する所へと入りだすのを考えると、どの構図も中途半端で何を目立たせたいのか難しい。
本格的に手が止まってしまった。
悩ましい。
さっさと書かないと、時間がないのに。




