三日目 昨日の分を終わらせて
昨日の分は終わったけど、今日の分はまだ進んでいない。小説と違って、思った量を書いて気に入らなかったら消すという作業に時間が掛かったからだ。
こういった部分は、小説と勝手が違うようだ。
コマ割りやら構図を考えると、画面全体に違和感のようなモノを感じる。こう作業が進まないと、いくら努力しても意味がないように感じだす。
が、小説と違って漫画は一枚の紙面にまとまるのでパッと見だけでも、進捗が分かって今までの頑張りが感じれる点はいいだろう。
ここで満足せず、コツコツ書いていこう。
形にして、賞にでも引っ掛かれば最低でも一万だ。
それにしても、遅々として進まないのは才能や努力というよりも、自分の意思の弱さのように思える。別に夢や希望がある訳ではないが、少しでも机へと向かう時間を増やせばーー俺は自分に変化を求めている訳ではない。
金だ。金がいる。
遊んで暮らすには、金がいる。
だらだら怠惰に暮らすにも。何か創作しようと機材を欲するにしても。何にしても金がいる。少しでも、この汚い感情や野望と意思を大切にしよう。
何も思わず、何も感じずに無為に一日を過ごすよりもマシなはずだ。そうすれば、ゴミでも駄作でも形あるものとして残りはするだろう。
それと、昨日の分を終わらせたが、まだ今日の分は残ってる。こうして徐々に残って山積みになる前に、さっさと形にしてしまおう。




