十二日目 やり直しは効かない
書いた量は、計9ページ。
残りの日数は、27日になる。
基本的に黒枠でやっているので、時間はかかっているが今日の分のコマと絵だけはやってある。後は、セリフと黒コマの塗りをやるだけで、今日の分はやったと言えるだろう。
こうして、一ページずつ物語を書いていると全体として見た時にインパクトや印象。物語の質が薄っぺらいものではないのかと感じざるを得ない。
いっても、9ページ程で内容の濃い作品など思いつきはしないがプロの作品を見ていると、やはり自分の構成はまだ大味な部分が多いように感じる。
ジャンプGIGAの同世代の作品を読めば、簡潔かつ単調であっても自身は平均的な部類だと思えるが、その中で才覚を感じる作品と比べるとどうしても自分の方が劣るのを理解する。
たしかに少年漫画らしい少年漫画といえば、ヒーローがいて悩んで解決して一件落着だ。だが、自分が光ると感じた作品はどこか全体にまとまった雰囲気がある作品で、読んでいるだけで惹き込まれるような作品だ。
この構造は、なろうのテンプレに似ている。
爽快感を目指した作品は、やはり既視感があり。
独特な作品は目を惹く代わりに、爽快感は薄い。
果たして俺が書いている作品は、そのどちらかがあるだろうか。薄味で全体的に構成も大味なのではないだろうか。今更、引き返すような気はないが。
こうした無駄な思考が回れば、それだけで時間を無駄にする。
やはり、悩んでいないで。
駄作であったとしても、進むしかないのだろう。




