十日目 一歩でも前へ
書いた量は、8ページ。
残りの日数は、29日になる。
基本となる物語は構想できているので、順調に作業を進めれば1日1ページ進行でも、物語としては体裁は守った作品になるだろう。
このまま、作業から逃げずに書き続ける事が重要だ。中途半端なままで満足して手を止めてしまえば、再び執筆のためにペンを取る事に労力をかける事になる。
逆になぜ、作品を書いていて途中で手が止まってしまうのかは分からない。小説を書いている時も、漫画を書いている時も、そういった時がある。
何となく、気晴らしに。
そういって、気がつけば時間が経っている。
これは俺がまだ漫画制作に熱中できていないからなのか。はたまた、創作する才能がないからなのかは分からない。する事が決まっており、流れ作業のようにする時は手は止まらない。
こうして書いていて思うのは、何かを生み出すような才覚はやはり俺にはないのだろうと言う事だ。だから、頑張ろうと思うことにする。
頑張れ、俺。
逃げるな、俺。
この世には楽しい事は沢山ある。あるけど、好きでもない創作を楽しめるようになれば、きっともっと楽しい事になるはずだ。やりたい事、したい事、作ってみたい物。それを夢みるだけでなく形を出来るようになれば、もっと楽しめるようになるはずだ。
無能な俺でも想像できる事だから、それはきっと事実になるだろう。頑張れ、俺。




