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ストキンproへの敗戦記録  作者: 無職ニートッ!
第6回ストキンpro編
1/51

一日目 まだ50日あると思ってた


今現在・第6回ストキンproが開催されている。

規定は55ページ以下のネームの投稿。

期限は9月30日(木)まで。


ここで素晴らしいのは、ストキンproの方はネーム段階のものまで有効なので、紙とペンさえあれば、誰にだって書けるという点にある。同時に開催しているガリキョンproとは違い、書く場合のルールがない分に門は広いと言えるだろう。


賞金は最大で100万。


投稿するにあたって募集する系統も広くとってあり、今回に関してはSFが消えたけど、和風ファンタジーが入るという鬼滅の影響を感じられる開催となったようだ。


・スポーツ

・ファンタジー

・ホラー、サスペンス

・和風ファンタジー、時代劇

・職業

・学校


もうSFでも職業部門に突っ込めば、審査対象になるだろう事が予想できるので、今回に関しては何でもありみたいな雰囲気がある。だから、俺も描こうと思う。




単純に金が欲しいっ!

俺はひたすらに働きたくない。


100万だ。100万あれば半年は待つ。

ちまちま働いたって嫌になって途中で辞めるに決まっている。俺は俺の事をよく知ってる。なら、一発ドカンと当てなきゃならない。


絵は今まで練習してきた連中に比べれば、落書きと大した差はないが、この賞はあくまでも漫画の面白さがメインだから気にしなくていい。

書くぞっ!



って、意気込んだのが先月。

もう期限は、40日を過ぎている。

書いたページは、冒頭の二、三ページ。


どうした……何があったんだ。

俺の身に一体、何があったんだ。


思い出せねぇ、ただデットバイデイライトのプレイ時間が2,000時間を超えたってのは分かる。何で、何でこんな事になっている。長男が去年結婚して、甥っ子が生まれたから、俺はもうオジサンなんだぞ。


危機感だ。危機感が足りない。

なぜだ、なんでなんだ。一切としての焦りのような気持ちが湧いてこない。後悔という感情も、同級生達の吉報も特に感慨なく受け入れられる。自分の事ながら、どういう精神状態なんだ!?


意味が分からない、が。

現状に満足している。


何だ、何のために漫画を書くんだ。

才能か。才能が足りないのか。いや、よく分からないが才能以前に作品を書いていないのだから、才能とかそれ以前の話な気がしてならない。では、どういう事だ。どうして漫画を書いていない。思いつかないのか、先が思いつかないのか。それとも、途中で面白くないと思ってしまうからか。


分からない。

分からないぞ。


………違う、そうか。

俺は書きたいと思える作品がないんだ。


俺は空っぽだ。今こうして、自問自答を繰り返しているというのに大した答えも見出せず、時間ばかりを浪費して挑戦する事もなく朽ちていくんだ。


だが、一つだけ。

分かる事がある。



働きたくねぇぇええええっ!



とりあえず、今から一日1ページずつ作品を書いたとして一作品ぐらいの量は出来上がるはずだ。週刊連載のマンガが約18ページだと考えた場合、月が約五週と計算して月約90ページ。ここから月が30日あるとすれば、プロの漫画家は一日に3ページを書いている計算になる。

なるほど、化け物か。


だが、プロの三分の一。

それも、打ち合わせなしの修正なしと考えれば。

何となく、頑張れるような気がする。


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