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水の神と別れた。これからどう生きてゆくか。
「健、そんなに泣くんじゃない。笑って見届けてくれよ。…もう、おつまでも手間のかかる子だなぁ…ハハハッ」
「うぅ…だっだってぇ…。ずっ」
「ハハッ…
呼々子。健を頼むよ。」
「あぁ。」
こくりとうなずくと水戸は川に流されていった。
水の神が水で死ぬとはな…
まああれは水ではなく酒だが。大好きな酒の川で溺れ死ぬのは、あいつの人生にぴったりだ。
それにあいつも酒で死ねるのは本望だろ。
水が呼々子の頬をつたう。
「まだまだ水の術は使いこなせていないみたいだな。ふっ…
もう流れないように強くなってみせるよ 水戸」
「呼々子ちゃん…」
もう水戸様はいないんだ。呼々子に頼りっぱなしじゃなくて自分も頑張らないと。もっと強くならないと。
「僕頑張るから。呼々子ちゃんみたいに強くなるよ!んで、この受け継いだ封印の術も使いこなせるように絶対なるから!」
「あぁ。頼むぞ…。」
弱弱しく微笑んだ少女は後に妖魔界3大の強さまでにのぼりつめる。