表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/40

五日間

 塩の砂漠を進み始めて一日目。


 何もなかった。


 進めど、進めど、先の風景が変わることはなかった。変わったとすれば後ろの風景、高低差が激しい平原が地平線に沈んだことだろうか。


 あ、念のために一定間隔で石を置いている。帰り道が分かるようにだ。石なのでヘンゼルとグレーテルみたく、無くなることはないだろう。






 ◇◆◇◆◇






 二日目。


 やはり何もない。


 前も後ろも変わらない。永遠と塩の砂漠が続く。昭子が日記を朗読してくれなければ発狂していたかもしれない。






 ◇◆◇◆◇






 三日目。


 変わりなし。


 石の在庫が半分を切ったので、石を置く間隔を長くし、石を四つに割ることで省エネ化を図った。






 ◇◆◇◆◇






 四日目。


 なし。


 マジで言うことが無い。日記をずっと聞いてたら太陽が月に変わった。


 ちなみに夜でも進んでいる。俺が寝ても、昭子とドラゴンちゃんは寝なくても良いのだ。俺抜きで進む。






 ◇◆◇◆◇






 五日目。


 昼を少し過ぎたあたりで、巨大な穴を発見した。


 穴の半径は推定して54メートルほど。逆三角な感じで穴が開いており、アリジゴクのように思えた。


 リンゴをそこに転がしてみるも変化は無し。良く分からない。


 俺たちの目標は港なので、スルーする。






 ◇◆◇◆◇






 そして、六日目。


 俺たちは危機に瀕している。


 ドラゴンちゃんの胴体は消滅。昭子は右腕を無くしており、俺は宙を舞っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ