準決勝A2
準決勝 第2戦。
由真 vs 吉亜 冥依
「よろしくな。吉亜さん」
「よろしく、曽江川さん♪」
冥依は、なかなかに明るい性格の女。
前髪の真ん中に太く一本たらした金髪セミロング、首回りがフワフワの綿な深Vネックの長袖を右だけ捲し上げている。胸の下から腹部は露出、腰には、タオルに見えるスカートみたいなのを巻いていて、かなり長く太ももも露出している。左足ふくらはぎにミサンガのような輪っかを白と黒で半分ずつ、クロスするように3回転させて巻いている。
「…なかなかにエロいな、その服装」
と率直に突っ込む由真に、
「でしょ? 魅力的だから辞められないのよね」
とノリノリで頰を赤らめながらセクシーポーズで立ちはだかる。
「ふっ…。まぁ、服装は、どうでもいいか」
と、由真は、この話をやめた。
---…2回戦目、開始!
ゴォォーン…と、ゴングが鳴った。
「…ふぅ…」
何やらリラックスし始める冥依。
「…」
黙って見極めながら、由真は攻撃する瞬間を探る。
「…」
静かに、左足を前に、右足を後ろに。
左手を前に突き出し、手のひらを由真に向け、右腕は、膝を曲げて脇腹につけ、構える。
「…静かだな。…逆に手を出せねぇ…」
そう思った由真は、何もせずに様子見。
すると、冥依が動き出す。
「いきます!」
と声を出した直後、由真が何やら“気迫に圧された”感覚に陥った様子。
「ん、だよ。これ…!」
分からないまま逆算しようとする。が、
「…まさか、これ…」
逆算しようとした瞬間、正体を見破った。
「マジか! “逆算できねぇ”…!」
と悔いた数秒後に、
「無属性で、しかも“気攻”…! アタシの逆算の範囲外にある能力…いや、チカラだ…!!」
逆算が出来ず、蓄えていた属性攻撃で仕掛ける。
しかし気攻は、意外にも属性攻撃が“無に帰す”ようで。属性攻撃の全てが呆気なく防がれてしまう。
「厄介だな…。選ばれた“気攻術師”…! まさか、こんなところで会うとは思わなかったぞ…!」
攻略しようにも、何1つとして打開策にならなかった様子の由真。
そんな彼女に、冥依は、
「気攻こそが“支配のチカラ”…。私は、そう考えているよ。だからこそ、極める価値がある…!」
と挑発。
しかし、それは真となる。
属性攻撃を仕掛けても“無効化”。
逆算しようとしても“無属性は無属性”。
気攻 には、気攻 でしか対抗できないようだ…。
由真は、対抗むなしく敗北する。
「“逆算できない”モノが、まさかここで来るとは予想外だ…。…恐れ入ったぜ」
倒れながらも、どこか嬉しそうに由真は笑顔。
「…素晴らしかったわよ? 多属性の蓄積や、相手の能力の“逆算”。手強かったわ…。もし私が“気攻術師”では無かったら、圧倒的に負けたでしょうね…♪」
由真に握手を求める。
「ふっ。…そのうち“気攻”の逆算もしてやる…!」
対抗心をむき出しにしながら、手を借りて立ち上がり、握手を交わす。
準決勝で初めて、由真が、相手の次鋒に下された。
ここに来て初めて、古瀬川学園は、次鋒と次鋒でぶつかり合うことになった。
「…まさかですね。曽江川先輩が次鋒で下されたのはね。…さて、気合いを入れて頑張らないとね…!!」
気合い十分!
そんな優が、冥依の前に立ちはだかる……-----




