〜あなたの物語に生きたい!〜
ここは、私たちの知らない世界。『登場人物館』。ここにいるのは十人十色のキャラクター達。たくさんの物語が集まる中に、登場を夢見るキャラクター達がいる。
本が組み込まれた、市役所のような待合室にキャラ達は座り、自分の番を待つ。作者が執筆を始めると番号が呼ばれ、その物語の世界に飛ばされる。選ばれたキャラが作者に選ばれ、物語が創られていく。そして、今日から物語登場が出来る試験を合格した少女がこの世界に来た。
「ここが登場人物館。ゴクッ。」
心臓が飛び出ているかのように、彼女は緊張している。
彼女は、番号1-09。髪は、ブラウンで肩までのショートボブ。瞳は明るめの茶色で、見た目は高校生くらい。胸は普通。このような設定は、初期段階に決まる。そして、名前は物語登場時に決まる。
「えっと。どの物語に登場したいかを考えなくちゃ!」
この世界にはたくさんの物語があり、どこに登場したいかもキャラクター達が決めることができる。もしも、試験の成績が悪かった場合、強制的に決まってしまう。けれど、番号1-09は成績優秀のため、選ぶことは可能である。でも、キャラクター達は工夫する必要がある。自分の見た目がその物語に合うか、会わないかも考えなくてはならない。
「私は。何が似合うのかな?配属が少ないところに行こうかな?」
彼女が悩んでいると、
ブーブーブーブー
「うわっ!何!?」
突然警告音が流れる。そして、ある女性が言葉を発した。
『皆さん!聞いてください!ただいまより、SF漫画からボツキャラが流れてきます。ボツ所には近づかないでください!怪我をする恐れがありますので!』
そう、強く教える女性彼女の名は「辞務員」別に彼女達は辞めたいわけではない。物語から追い出される。(ボツキャラ化してしまうこと)=辞退ということになるので、「辞」という字がつくのだ。
そして、
ドドドド
たくさんのキャラクター達が出てきた。
「ま、またかよ。ボツ。」
慣れたように言う。SFから出て来た少年達。
「それは、こちらがいいたいわよ。」
そして、こちらも慣れたように言う。辞務員。
「あの、、始めまして。今日から来た、番号1-09です。よろしくお願いします。あの、これはどのようなことが起きているのですか?」
そっと振り向いた辞務員の女性は、微笑みながら答えた。
「えっとね。これは、物語を選んで様々な試験を乗り越えて、やっと登場人物になることが出来たのに、作者が諦めたか、似合う見た目じゃなかったかで、ボツ。になるの。あの人達は慣れてるからなにも思っていないけれど、最初にあーなると、泣き出しちゃう子もいるから、慎重に配属物語は決めた方がいいわよ!」
丁寧に解説してくれた女性。名前はG-18らしい。辞務員のG。
「でもね、今ピンチなんだ。SFキャラがボツになるのは、これで何回目かしら?それによって、SFに行きたがるキャラが不足。今、大変なんだよ……。私の残業を増やさないでよ……」
彼女がパソコンを素早く操作しながら、ため息をつく。でも、一度選ばれないと諦めたくなる気持ちもわかるだろう。けれど、諦めず努力すれば、いつか大抜擢の主人公になれるかもしれない!
だから、諦めることをすぐにしてはいけない!と、思う。でも、甘くないこの世界。
皆様始めまして。今作から、『小説家になろう。』で、執筆をさせていただきます。「モブ担当:鈴蘭」と申します。私、小説はあまり書くことは無く、「◯◯「でさー!」」のように書くことが多いため、謎の書き方が多いところがございます。ご了承下さい。
そして、今作について触れますと、どのようなジャンルなのかわからず、微妙でございますので、わかる方は教えてほしいところです。
この物語を読んでくださった方。ありがとうございました。今後とも、不定期投稿となりますが、よろしくお願いします。