まさかの出来事。
第一章 旅立ち
「ヒュー………」
雪が降る寒い冬の日、僕は海辺を散歩していた…。
ゴゴゴ…!
「なっなんの音だ!?」
振り返ると、大きな津波が迫ってきた。
何も考える間も無く僕は死んだ……。
「あぁ、人はこんなにも急に死ぬんだな…。突然の出来事とは本当に怖いものだ…………ん、ん?? 僕生きてる!??さっき津波に飲み込まれて死んだはずじゃ……」
パッと目を覚ますとそこはとても薄暗い空間だった。
「こ、ここは?どこだ?」
スッと立ち上がり薄暗い空間を見回していると、ほんの少しの光を見つけた。
「あ、あれは?」
光の方向へ歩き出す。
光の方向へ行く途中……「あ、あれは?もしかして人間か?…誰だろう?声をかけてみようか?」
「あの〜すみませんー。」
よく見ると17歳くらいの女の子だった。
「ハッ!、あ、あなたは!!」
「同じクラスの宮本さんじゃないか!!!!」
女の子「あ、あなたは?」
「同じクラスの……高城晴人くん…?」
晴人 「そ、そうだよ!!」
「お、覚えててくれたのか〜!」
と、心の中で呟く晴人。
なぜこんなにも驚くのかというと、晴人は人見知りで女の子とほとんど喋らないからだ…!しかも憧れの「好きな」
女の子だったという。
晴人「宮本さんはなぜここに?」
宮本「私は……あれ?なんでここにきたんだっけ?」
晴人「僕は海辺を散歩していたらとても大きな津波がきて…飲み込まれたんだ……」
宮本「そ、そうなの…」
晴人「とりあえず、光の方向へ向かっているんだけど、一緒に行こうよ。」
宮本「そうね。」
5分くらい歩いていると、そこには、レストランのカウンターみたいなのがあった。
晴人「ん?カウンターの中に女性がいるぞ」
女性「こんにちは。」
晴人「ここは?どこですか?」
女性「ここは、亡き人々が来られる場所です。いわゆる「天国です。」
晴人「え、、やっぱり死んだのか。。」
女性「はい、残念でございます。」
女性「しかし、ここでは亡き人のこれまでにやってきた「実績」というのをのを拝見させていただき。それが良い実績のほど、素敵なボーナスが与えられる、というサービスがあります。」
女性。「これは、すべての亡くなった人がここに来るわけではなく、選ばれた人達だけがここに来るようになっています。しかし、選ばれる基準というのは私にもわかりません。」
晴人・宮本「は、はぁそうですか…」
2人とも困惑している様子だ。
女性「とりあえず。高城晴人様の実績を拝見させていただきますね。」
晴人の実績を目を光らせてみているようだ。
女性「はい、一通り拝見させていただきました。」
女性「えーと、高城晴人様の実績は、柔道五段・剣道五段
…と素晴らしい運動能力をお持ちのお方ですね〜。
これならあなたは冒険者がお似合いだと思いますよ〜?」
晴人「え、今なんと?冒険者ぁ!?」
女性「はい、冒険者ですが?」
晴人「そういうサービスですか?僕どこかへ飛ばされちゃうんですか!?」
女性「はい、選ばれた人は職業を決められ異世界へ飛ばされ、第2の人生を送ってもらいます。」
いきなり冒険者だなんてびっくりした様子だ。
晴人「初耳ですよ!!最初に言ってくださいよ!!」「でも何をするんだろう?そして、何処へ行くのだろう?」
心の中でまたも呟く。
女性「はい、次、宮本桜様ですね。」
桜「はい。」
女性「それではお調べさせていただきます。
女性「はい、お調べさせていただきました。」
「えーと、英検一級・算盤五段・数検1級・I.Q150、、、ものすごい学力ですね〜!」
晴人「す、すごい…」
女性「この知識じゃ貴族なんてどうでしょうか?」
桜・晴人「き、貴族ぅ!!?」
女性「この学力では、簡単に上の位の職業にいけると思いますよ。」「ちなみに、内容は経済発展のために働く仕事になります。」
晴人「冒険者は?」
女性「異世界にら凶悪な世間を脅かすモンスターがゴロゴロいます。それを倒して行く仕事となります。」
晴人「こ、怖えーー。」
女性「どうなされます?」
桜「はい、それでも構いません」
女性「はい、ありがとうございます。それでは異世界へと転生いたしますので。お気をつけて、第2の人生を送ってくださいね。」
ピカッと地面が光る。すると…体がフワッと浮いた。
晴人「う、うわっ」
ヒューどんどんと上がっていき、暗闇の上には微かな光りがある。そこへ、晴人と桜は引き寄せられる。
桜「最後に言いたいことが!! 例え違う職業でも絶対会おうね!!」
晴人「も、もちろん!!」
そう言い残した2人は光の中へ入って行った………