時と空
『黒歴史確定短編その一』
櫛に絡まった髪の毛に君と過ごした黒髪はもう無くて、穴が空いた骨にピアスを埋める。
姿や性格までも、君と出会った時とは全く異なり、会えぬ君を想い無理してヒールを履く。
それは、差を埋める為。空に近づく為。
君と離れてもう何年?君と出会えて幸せだった。
違う世界に僕ら変わってしまったんだよ。
君から僕が消えてしまいそうで怖いよ。僕から君が朧気になりそうで怖いよ。
手を伸ばせば届く距離だったはずの君は、ヒールを履いても全然届かなくなってしまっていた。
好きだよ、大好きだよ。心の底から大好きなんだよ。
君はどう思っていたのか。
空に聞いても、もうわからない。
読む人によって、違う間柄の人を想像して貰えたらなと思います。
自分は友人を連想しましたが、皆さんはいかがでしょうか?