第七話
結局2日遅刻です。本当に申し訳ございません。次は一週間以内に投稿します。(予定)
side.勇者達
「いったぁ・・・」
異界から召喚された勇者達は、召喚早々その豪華絢爛な城の床に体をぶつけた。痛みに思わずつぶやかれた小さな言葉は、静かな大広間にやけに響く。
「こ、れは。もしや、遂に成功したのか?!」
「なんと・・・。アリーズ様は、まだ我々を見捨てておられなかったのだ・・・!」
「あぁ・・・これで私たちは、この国は救われる!」
次に大広間に響いた音は、大勢の人々の悲鳴のような叫び。先ほどまでとは打って変わり、大広間は喧噪に包まれる。勇者達は現在の状況に酷く混乱しているのだが、興奮した人々は誰一人そのことに気がつかない。
片や制服を着た混乱する学生達、片や着物とドレスを掛け合わせたかのような、珍妙な服を着た興奮する人々。なんとも可笑しな図である。
5分間ほどその状態が続いたが、さすがに何やら跪いて神に祈り始める人々をみては現実逃避を続けている訳にも行かず、かといって、何が何やら分からないこの状態で逃げ出すのは、あまりにも危険である。そう判断し、勇者達に一人混ざっていた歳をとった、といってもまだかなり若い、20代前半ぐらいの男性が神に祈っている人々に声をかける。
「あの・・・一体、何が起こったのでしょうか?ここはどこで、あなた方は何者なのでしょう?」
声をかけた、ファンタジーに出てくる騎士のような格好をした男性に睨みつけられ、そのあまりの眼光の鋭さに一教師である凛音大地は思わず後ずさる。
「・・・あぁ、勇者樣方!すみません、すぐに状況を説明させます。おい、大臣!勇者樣方に現状を説明して差し上げる準備をしろ!」
会話に出てきた勇者と言う単語に驚く間もなく、未だ興奮を抑えられない様子の大臣と呼ばれた男に別の部屋へ案内される。次に通された部屋は先ほどの部屋よりも広く、また全面を白く塗られており、一番奥の中程にはかなり凝った細工の施されたいすが置かれていた。
「ようこそおいでくださいました、勇者樣方。」
そしてその椅子に座っていたのは、間違いなく絶世の美女と言われるであろう、それはそれは美しい妙齢の女性だった。
勇者達が性別関係なくその美貌に目を奪われ、静止している間に、かまわず美女は説明を開始してしまった。
曰く、あなた達はこの国が召喚した勇者である、と。
曰く、この国は今邪悪なる魔王の手先である魔物達に侵略され、危機的状況である、と。
曰く、国の危機を救うことができるのは、勇者であるあなた達以外にいないのだ、と。
「どうか、お願いします。私たちを、この国を、救ってください!」
勇者達は、一も二もなくその言葉にうなずいた。
「任せてください。俺が、勇者である俺たちが、きっとこの国を救ってみせます!」
常にクラスの中心的存在である東城将樹が、立ち上がり大声で叫ぶ。
「本当ですか?!ありがとうございます、本当に・・・」
絶世の美女は、目に精神系魔法アザラルトの魔方陣を浮かべ、それはそれは、美しく、儚い、まるで、この世のものでは、ないかのような。
「ありがとうございます・・・。」
本当に美しく、そして、何より、何処までも、恐ろしい笑みを
最後のはミスではございません。