1/8
プロローグ
2015年1月22日、全面的に改変しました。
その日も、何も変わったことは無いようだった。
俺は今日もクラスメイトに挨拶することができなかったし、数少ない友人である幼馴染みの山峰高貴はいつも通り先輩(主に女子、但し稀に男子含む)にモテていた。同じく幼馴染みであり友人である三上雪香は安定のドSっぷりを発揮していた。このまま帰宅して、三人で夕食を食べて。それで終わりな、はずだったのだ。
突如、教室の床が光る。そうして今自分たちがどういう状況なのか、それすらも確認する前に、蒼河高等学校1年A組の生徒達は、跡形も無くその姿を消した。
容姿端麗、頭脳明晰、超ド天然。これは、一見弱点なんて無いようで、その実何処か抜けている男子高校生、佐藤千尋が、チート(ずる)して、ハーレム(恋愛)して、魔王を退治するまでの、とある冒険記。