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短編:詩&エッセイ

殺したいほど好きな奴がいた。

作者: 尖角

手に入らないのならば、


他の男のモノになるのならば、


俺がいっそ殺してしまえば。



ずっと、手に入れたかった存在。



だけど、俺のモノになることはなくって。




大好きだったオモチャ。


果てしなく続く、赤い大地。


涙は枯れた。 肉体は朽ちた。



ずっと気に入らなかったんだ。


他の男とイチャイチャするお前が。


だから、俺は殺してヤッた。 大好きなお前を。




だけど、喋らないお前なんてつまらない。


笑わないお前なんて、お前らしくない。


俺はお前に怯えて欲しかったわけじゃなかったはずなのに。




大好きだったお前。


今は俺の隣で朽ちている。


その表情は何かに、俺に怯えている。


傍で感じられた温もり。 今は冷たいだけで。




夢を一緒に追うはずだった。


だけど、今は叶わない。


お前は死んでしまったから。


俺がこの手で殺してしまったから。



強く願っても帰って来ない、お前という存在。



だから、俺は後悔をしながら、


追えない夢じゃなくて、お前の後を追うことにした。

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― 新着の感想 ―
[一言] お久しぶりです(●`・ω・)ゞ いつもいつも、世界観が良いですね!!! そのセンス(?)分けて頂きたいです(笑) 頂いてたお題、いまさらですが後日上げる予定ですので、良かったらまた宜し…
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