表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光の幻影  作者: 鐘雪 華
73/86

2回目の連行 その4

「ん? 誰だ?」

「彩音さんの友達です。東京の八重洲中央改札に来てください」と佐々木さんがシレッと言う。

 えー。私、ちょっとゆっくりお風呂に入りたいんだけどぉ。

 昨日、入れなかったから…


「そうか… だが2時間はかかるぞ」

「では、12時に来てください」


「…あぁ。仙台から車が必要だぞ」

「用意します」


「ほう。で、あんたは何者だい?」

「新幹線の中で説明します」と言うと佐々木さんが電話を切ってしまった。


 私が不満そうな顔をしていたからか、佐々木さんが「不満か? 仙台は気になるだろ?」と聞いてきた。

「仙台はいいのですけど、お風呂に入りたいです! 昨日入れなかったから…」


 佐々木さんが後ろに立っている側仕えを見た。

 側仕えは「こちらに」と案内してくれるので私は立ち上がった。

「彩音、こんな時に風呂か?」

「もちろん!」と言って、側仕えに案内される。


「えっと、着替えがあると嬉しいのですけど… ないですよね? 白衣での移動はちょっと目立つので…」

「用意いたします」

 え? 用意できるんだ… 言ってみるものね。


 通された部屋は外が見えないだけで、ホテルと言って差支えがない空間だった。

「ご自由にご利用ください。東京駅に向かう時間がありますので、入浴は30分以内でお願いします」

「わかりました」

 30分か… 仕方がないわね。だが、楽しむ!

 私はお湯を湯船に入れてお風呂に入る。

 これって、ジェットバス? すごいわねぇ。


 私は気分よくお風呂を出ると… 服がない! えー。どうするのよ! と思っているとノックされた。

 思わず「はい」と答えると、「失礼します」と側仕えと他2名が入ってきた。

 えー! 入ってくるの?


 私は洗面台の椅子に座らされて、側仕えは髪をドライヤーで乾かしはじめ、他2名が手足に乳液をつけてくれる。

 髪が乾くと、「下着はこちらになります。つけましょうか?」と下着をだされた。

「自分でつけます…」というと、他2名は外に出たが、側仕えはいる…

 ま、いいかと思い、下着をつける。

 サイズがぴったりじゃない? いつ調べたの? 驚いていると部屋に連れて行かれる。


 そこには、ハンガーラックに服がかかっている…

 うーん。なんか高級そうな気がする。

 後で請求されるのかな高いと困るなぁ…と考えていると、いくつか私の前に服をあてがわれて「こちらにしましょう」と言われる。

 え? 何? 何? と思っている間に服を着せられ、座らされてメイクまでされる。

 そして、ローヒールまで履かされる。

 この靴は痛くなるやつじゃない?と思っていたら、手を差し伸べられたので…

 お手? と思い手を重ねると手を少し上げられるので、自然と立ち上がる…


 うーん。

 上手く誘導されている?

「あれ? 足が痛くない… どこにも圧迫感がない… え? どうして?」

「右足の外側に体重が乗るクセがありましたので、インナーを調整しています」

 インナーでこんなに違うの?


 今度は立ち上がる際に差し伸ばされた手を軽く引かれ、エスコートされる。

 あれ? 歩き方も矯正されている? 背筋がのびて歩きやすい。

 この側仕えって恐ろしいわね…


 この側仕えを雇っている佐々木さんって何者?

 悠人は佐々木さんをCIAと言っていたけど、CIAがこんな側仕えは必要?

 CIAというより、お嬢様だよと思って歩いていると、ドアを開けられ中に入る。


 中では、佐々木さんと悠人がお茶をしている…

「うん。似合っているな」と佐々木さんが言い、悠人を見る。

 悠人は私の足を見て、少し眉を寄せる。

 え? 何 私の足が太いって言うの? 

 私はムスッとすると、佐々木さんがため息をついた。


「では、出発するぞ」と佐々木さんが言うと側仕えは佐々木さんをエスコートするので、ついていく。

 私のお嬢様扱いも終わりか…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ