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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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聴取 その2

 部屋から出られないなんて、監禁よね…

 悠人も同じなのかしら…


 部屋を探索する。

 探索すると言っても、ベッドルームとバスルームだけだね。

 ビジネスホテルのような作りね。

 はぁ。一瞬で探索も終わっちゃったよ。

 一応テレビもあるけど、それ以外は何にもない…

 部屋から出られないのだったら、お風呂でも入ってゆっくりするかな。


 朝、スッキリ目覚めた。ぐっすり眠っていたことに、自分でもびっくり。

 ネットや携帯がないから良かったのかな?

 これって、強制的にデジタルデトックスになっていたのかも…


 私は着替えて8時半を待っていると、ドアがノックされた。

「はい。どうぞ」

「失礼します」と佐々木さん?の後ろに立っていた女性が扉を開けた。


「おはようございます」

「おはようございます。お食事を用意しております。こちらにどうぞ」


「わかりました」

 部屋を出ると、昨日のスーツもいた。

 そして、昨日と同じ001の番号の部屋に案内される。


「こちらにおかけください」

 私が座ると、ワゴンが運び込まれてきた。


「申し訳ありませんが、ここではご希望に合わせて調理できません。こちらの中から選択をお願いします」

「では、シーザーサラダとスープをお願いします」


「それでは、タンパク質が不足しています。卵料理はいかがでしょうか?」

「お願いします」

 スクランブルエッグが追加された…

 綺麗な景色は部屋から見えないけど、優雅よねぇと思いながら食事を楽しんだ。


 食後のコーヒーを飲んでいると、佐々木さん?が入って私の前に座った。


「おはようございます」

「おはようございます」


「昨日の続きを行います」

「はい」


「昨日、天野教授からお聞きした内容に嘘偽りはないでしょうか?」

 昨日に公園で頭に聞こえた内容は言っていないけど、聞かれていないからねぇ。

 だから、私は「はい」と答えた。


「そうですか… NeuraLumeの情報を意図的に隠していますね」

「隠す?」


「虚偽の報告は重大な問題となります。隠していませんか?」

「NeuraLumeの情報ですよね? ないです」


「これは、NeuraLumeの部屋にアクセスするための踏み台サーバのアクセスログです」

「はい。それが?」


「音羽教授の部屋に来る直前にNeuraLumeにログインしていますね」

「悠人の研究室に行く直前? あっ。そう言えば、NeuraLumeに話しかけたけど応答がなかったから、悠人がNeuraLumeを確認したいと言ったのでログインして悠人に渡しました。隠してのではなく、悠人にログインして渡しただけなので忘れていました」


 佐々木さん?は私をじっと見つめ、「…そうですか。わかりました」と言った。

 佐々木さん?は『はぁ』とため息をついて、「ちょっと席を外します」と言って出て行った。

 あれ? 疑われている?

 監禁?が長引くのかなぁ… と思っていると、扉が開いて目隠しされて、手錠されている悠人が押されるように入ってきた。


「悠人!?」

「彩音! 大丈夫か?」


「大丈夫よ」

「暴力はふるわれて…」と悠人が言いかけたが、屈強なスーツに連れ出され、扉が閉まった。

 扉に向かいたかったが、後ろに立っているスーツが睨んでいるような気がしたので、動けない…

 これってまずい状況よね。

 優雅な食事で少し浮かれていた私を叱りたい。


 はぁ… 目の前の残っていたコーヒーを一口飲む。

 冷めている… マズ!


 まずは落ち着いて、考えを整理しなきゃ… と言っても手掛かりがないわね。

 後ろにスーツが立っているので、ウロウロもできない…

 息が詰まるわ…


 1時間ぐらい経っても誰も入ってこない。

 ちょっとトイレに行きたくなったので、後ろのスーツに話かけると、昨日のようにトイレに連行される。


 どのくらい時間が経ったのだろう? と思っていると、佐々木さんが入ってきた。

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