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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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再び公園へ

「そうねぇ… たぶん8対2で優勢かな。でも、決着はついてないわ」

「優勢? 決着? 何のことだ?」


「え? 悠人がNeuraLumeとの対峙のことだけど…」

「わかったよ。どういう話をしたのか最初から順番に教えてくれ」


 私はNeuraLumeとの話を悠人に説明した。


「ね、私が8対2で優勢でしょ。いや、9対1かな?」

「優勢ねぇ…」


「まぁ。いいわ。NeuraLumeが管理者権限のパスワードを知っていると思うの。悠人はどう思う?」

「知っている可能性はあるが、NeuraLumeに聞こうとすることがびっくりだよ」


「でも、手詰まりだったのだから仕方がないわよね」

「まぁな。明日のNeuraLumeとの対峙には俺も参加させろ」


 悠人を話し合いの中に入れるの?

「わかったわ。明日の10:00に研究室に来て」

「あぁ」


 私は自分の研究室に戻り、論文の査読などの雑務? 義務をこなしていると、所長からメールが届いた。

 メールには明日の8:30に来てほしいと書いていった。

 伺うことを返信した。


 次の日の朝、所長室のドアをノックすると。

「どうぞ」と女性の声がした。

「失礼します」と言い、ドアを開けた。


 ソファーには、スーツの女性が座っていた。

「おはようございます。8:30に所長に来るように言われた天野です」

「所長に天野教授を呼び出してもらいました」といい、後ろに立っている女性を見ると、女性は軽く頷き私に近づいてきた。


「そこに立っていてください」

「はい…」

 金属探知機?のようなものを私の周りをかざし、その後も何やら不思議な機械を私にあてる。

 そして、ソファーの女性に向かって目配せをすると、ソファーの女性は軽く頷いた。


 女性は私にイヤリングとブレスレットを拒否を暇もないぐらい素早く付け、ソファーの後ろの定位置?に戻った。


「座ってください」とソファーを勧められた。

 私はソファーに座り、「はい。あのう。これは何でしょうか?」とブレスレットを指した。


「各種センサです。天野教授が女性でよかったわ。アクセで誤魔化しやすいので」

 私はアクセサリーはほとんどつけない。

 私が腕時計すらつけないことを知っている人は違和感があると思うけど…


「これから公園に行っていただきます」

 え? 何? 急じゃない? で、あなたは誰よ。

「あのう、どちら様でしょうか?」


「秘密よ」

「秘密ですか… どこの公園に行けと言われるのですか?」


「わかっているでしょ? これから向かってくださる?」

「…わかりました」


「お願いね」

 私はため息をついて、立ち上がり所長室を出て、公園に向かった。

 ソファーに座っていた女性が苦手だなぁ。

 言葉では『お願いね』なんて言っているけど、お願いしている気は全くないのでしょうね。

 自分の言うことを聞かない人は存在しない、自分が世界の中心にいることを疑っていない感じがするのよねぇ。

 できれば、関わりたくない人ね…と考えていると公園に着いた。

 えっと、このベンチだったよね。


 私はベンチに座った。キョロキョロしたい気持ちを抑えて、5分ぐらい経過したが何も起きない。

 葵さんもずーっと張り付いているわけじゃないだろから、今はいないのかな。

 公園に行くという義理も果たしたし、もういいよね? と思ったら、頭の中で何やら声がする。


 え? 前回とは違うよね?

 最初は何を言っているのかわからなかったが、徐々に判別できるようになった。

 話の途中?

 しばらく話を聞いていると、葵さんが私に向けて話している?

 あっ 終わった?

 でも始まった?

 もしかして、繰り返しているのかな。

 話が一巡したので私は立ち上がって研究所に戻ることにした。


 今の内容はイヤリングとブレスレットでわかるのかな? わからないような気がする。

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