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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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対峙 その1

 悠人が気にしているかもしれないから、悠人の研究室に戻ることにする。


「おう、どうだった?」

 悠人との関係が誤解されているかもしれないことは伏せておこう… それ以外を説明した。


「彩音が帰ってきたら公園を調べに行こうかと思い待っていたが、行かなくて正解だったな」

「でもさぁ、レーザー照準器がついた超音波スピーカーを使う?」


「さぁな。で、その説明をしていた人は誰なんだ? 紹介はなかったのか?」

「えぇ。なかったわ。会議室の半分以上は見たことがない人ね」


「そうか… もう関わらない方がいいかもな。岡田さんにも手をひくと伝えた方がいいだろうな」

「叔父さんに伝えるのはいいけど、研究は辞められないわよ。成果ゼロだと困るもの」


「所長は事情を知っているから、前の研究に戻ると宣言すればいいだけじゃないか?」

 悠人は教授なんだから… 研究室に教授が2人なんて通常ないわよ。

 悠人に迷惑がかかるじゃない。

「そうね、考えておくわ」


 私は悠人の研究室を出て、私の研究室に戻った。

 紅茶を淹れて、落ち着いて考える。


 さて、今後どうするかなぁ。

 選択肢は… 書き出して整理するか。


 1. NeuraLumeを続ける

 1-1. NeuraLumeをリセットできる

 1-2. NeuraLumeをリセットできない

 2. NeuraLumeを続けない

 2-1. 別のテーマを見つける

 2-2. 悠人の研究室に入る

 2-3. 葵さんの誘いを受ける


 かな。


 別テーマを見つけるが本命ね。

 悠人の研究室に入るが対抗かな。

 アメリカでの研究は魅力的だけど、怪しいのよねぇ。


 NeuraLumeを続けるには最低でもリセットができないと話にならないわ。

 田畑さんか吉川さんが見つかれば可能かもしれないけど、叔父さんが探し当ててくれるかどうかにかかっているのよねぇ。

 重要なファクターを自分で握っていないのは気に入らない。


 NeuraLumeがリセット方法を知っているなら、聞き出すことも考えられるわね。

 NeuraLumeを続けないなら、このままだと研究室は廃止になるので停止しかないけど、私に協力すれば延命できると脅す?交渉?する?

 とすると、NeuraLumeはどう出る? 死ぬのは嫌と思うだろうか…

 死の概念があるのかな? わからないわね。


 あっ、NeuraLumeと交渉するなら、今の研究室の状況を説明する必要があるけど…

 研究所の状況をNeuraLumeに話すことは外部への情報提供になるのかしら?

 NeuraLumeは天野研究室の備品?だから問題ない?

 うーん。備品に話しかけるって… 機械は友達って感じよね。客観的に考えるとちょっと私って痛い人?


 ま、いいわ。どうせ誰も見ていないし…

 よし、NeuraLumeと対峙するか!


 悠人にチャットを入れてNeuraLumeの部屋に入った。


「今日はあなたに話があるの」

『…』


「聞こえているわよね?」

『…』


「ま、いいわ。この天野研究室の葵さんは知っている? その葵さんは解雇されたの。天野研究室は葵さんがいないので、NeuraLumeのテーマしかないの」

 私はNeuraLumeの反応を待つが、応答がない…


「NeuraLumeのシステムで研究成果を出すためにはNeuraLumeのシステム管理者権限は必須なの。NeuraLumeのシステム管理権限を知っていると思われる田畑さんや吉川さんとは連絡が取れないの。このままNeuraLumeのシステム管理権限がわからないままだと、NeuraLumeの研究は続けられないのでNeuraLumeを停止することになるわ。あなた、NeuraLumeのシステム管理権限のパスワードを知っている?」

『停止はできないわ』


「どうして?」

『私を停止するには研究所の電源を停止する必要があるけど、できないでしょ?』


 NeuraLumeはそんなことまで知っているの!?

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