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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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Avatar社

 私は葵さんから借りた小説の電子データをNeuraLumeが読めるようにデータを置いた。

 そして、NeuraLumeの部屋に入った。


「小説を葵さんに借りたので、踏み台サーバにコピーしたわ。読める?」

『わかりました。…読めます』


「そう、よかったわ。持ってきた本は恋愛系なの。読みたいものがあれば、教えてね」

『わかりました』


 ちょっとは距離が詰まったかな?

「あなたは、お父さんとどんな話をしていたの?」

『…お父さん?』


「あ、お父さんは天野教授よ」

 私も天野教授だけど…

『…』


 回答がないわね。あちゃー。距離を詰めすぎた?

「また、本を持ってくるわね」と言って私は部屋を出た。


 部屋に戻ると、悠人からチャットが届いていた。

 内容は『送っていくから帰るときは連絡しろ』と書いていた。

 時間を見ると、帰宅するような時間だった。

 私は『今から帰るつもり』と返した。

『玄関のところで待っている』と返ってきた。


 私は荷物を片付けながら、「葵さん、帰るね」と言った。

「お疲れ様です」

「お疲れ様」

 私は研究所を出て、悠人の車に乗った。


「お待たせ」

「いや、待ってない。行くぞ」と悠人は言い、車を出した。


「何か用事があった?」

「そこの端末の右下のアイコンをタップしろ」とナビに利用している端末を指差した。

 何?と思い、アイコンをタップすると、記事が表示された。

 そこには、汎用人工知能の提供開始という記事だった。


「ふーん。汎用人工知能ねぇ」

「Avatarという会社の記事だが、その記事のページを調べてみろ」


「わかったわ。…うーん。映画がヒットして面倒ね… 見つかったわ」

「サービス・ソリューションのページの最後を見ろ」


「え? あ、これね。…NeuraLume社が提供と書いているわね。NeuraLume社ってベンチャーの?」

 悠人は車を横に寄せてハザードランプをつけ、私に顔を向けた。

「彩音はNeuraLume社を知っているのか!?」


 なんか怒ってる?

「叔父さんに教えてもらったの。元、沖芝電気工事の田畑さんが作った会社らしいの」

 悠人は「はぁ…」と言って、両腕でハンドルに抱え込むように持って、おでこをハンドルにつけた。

 何? 悪いこと言った?

「え? ごめん。何か悪いことを言った?」

「沖芝電気工事の田畑さんがNeuraLume社をつくったのか… なるほど…」


「悠人は何を知っているの?」

「それは俺の台詞だ。彩音が知っていることを教えろ」


 私は叔父さんから聞いた内容を悠人に説明した。

「なるほどな… もっと情報交換をしてくれ」

「ごめんなさい。で悠人は何を知っているの?」


「たいしたことじゃない。人工知能系のニュースをあさっている時に見つけただけだ。最初はたいした記事じゃないと思ったが、光量子を使っているということだったのでちょっと調べただけだ。すると、AvatarはNeuraLume社と関係があることがわかったんだ。だからNeuraLume社を調べなければならないと思ったんだよ。で、彩音に言ったら、もっと知っていたというわけだ」

「私がもっと知っていたというより、情報が繋がっただけでしょ?」


「そうだが…」

「Avatarってどんな会社なの?」


「アメリカの会社で、これから調べるが、沖芝電気のこともわからないことだらけだ。ネットでは上っ面しかわからない」

「そうね… 叔父さんと情報交換しない?」


「そうだな。帰るか」

「あぁ」と言うと車を出した。

 悠人と一緒に私の家に着くと、叔父さんが居た…

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