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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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悠人に説明 その1

 私は悠人の車に乗った。

 悠人は無言で車を出した。

 葵さんの話をするのもなんだし、ちょっと話づらい…


 ボーッと乗っていると車が停まり、悠人が降りた。

 あれ? 家じゃないわね。ここどこ? と思ったら、悠人が外で手招きをしている。

 降りろってこと?

 私はのそのそと車を降り、「どうしてここなの?」と言った。

「ちょっと買い物をする」

 あっ。この店…


 悠人が扉を開けるので、ついて入った。

「いらっしゃい。お?また女連れかい?」

「うるさい。盗聴器を調べる機器はあるか?」


「あぁ。これだな。よぉっと」と言い、店員はアタッシュケースを取り出して、開けた。

「一番高性能なのはどれだ?」


「高性能? 相手に探知されてもいいならこれだな。相手に探知されたくないならこっちだ」

 店員が探知されんたくないならと言った機種は叔父さんが物と同じ?

「わかった。こっちをくれ」と悠人は探知されたくない場合の機種を指差した。

 店員が値段を言うが、高級PCぐらいの値段がする… え? 高くよね?


 悠人はカードを出して支払いをした。

 カードは以前と同じくプリペイド? だったら、私は出さない方がいいのよね?


「ありがとうございます。使い方ですが…」と店員が説明してくれた。

 探知範囲を狭めることができるので、おおよその場所の特定が簡単にできるそうだ。

 実際にお店で試してくれるが、この店にはたくさんの盗聴器?がすでに設定されていた。

 どうして? やっぱり、この店って変よね?

 ま、そのおかげで範囲を狭めることで盗聴器の場所の特定する練習ができた。


 一通りの使い方を覚えたので、悠人と店を出て車に乗ると、悠人は探知器を私に渡した。

「払うわ」

「あぁ。後でな」と言うと、車を出した。


 私は探知器を動かしたが、悠人の車には盗聴器はないようだ。

 そりゃそうか。

「彩音、車で使う場合は、停まっている状態でしろ!」

「え? どうして?」


「車の電子機器に影響が出ると、事故る可能性がある」

「相手に探知されない機種なんでしょ? 大丈夫なんじゃない?」


「それは、あいつが言っていただけで保証はない」

「なるほど… でも、悠人の車は古いから大した電子機器は積んでいないでしょ?」


「俺は自動運転を信じていない」

「便利なのに…」

 と話している間に悠人の家に着き、悠人は駐車場に車を停めて一緒に降りた。


「探知器を動かせ。範囲は10Mだ」

「わかったわ」私は探知器を動かすと、LEDが盗聴器があることを示している。

 悠人も見て、「範囲は5Mに変えろ」と言った。

 私が5Mに変えると、探知しなくなった。

 世の中にはたくさん盗聴器があるのね… 悠人の家かお向かいさんに盗聴器があるのかな?


 家に着くと、私は扉の鍵を開けた。

 悠人が先に入ってくれる。


 リビング、キッチン、バス、トイレ、客間を一つずつチェックする。問題はない。

 次はお父さんの部屋だ。

「ここがおじさんの部屋か… 初めて入るが、スッキリしているな」

「そうね」


 次は私の部屋…

「次は彩音の部屋か?」

「そうよ」と私は平静を装って答えた。


 悠人が私の部屋を確認するために、クローゼットを開けたりしている。

 私が用心棒を頼んだんだけど、あまり、ジロジロ見ないで欲しいわ… 私の心の中はパニックだ。

「問題ない」

「そう。ありがとう」

 私は何事もなかったかのように振る舞った。


 私たちはリビングに戻った。

「彩音の銀行口座が操作されていることについて経緯を含めて説明しろ」

「わかったわ」

 私は説明をした。

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