表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

私の剣を打ったもの

 私は馬車に乗り森を越える。

森の中では、動物たちの声が聞こえてきて、さわやかな風が吹いていた。

そして、目的地の街についた。

 街で話を聞く。


「騎士リリアの剣を打った者の鍛冶屋がどこにあるか知りませんか?」


そう何人かに聞くと、一人の男性が、


「それなら、あの丘の煙が出てる家があるだろ。あれさ。」


と家を指さした。

その男性にお礼を言い、その家に向かった。


「ごめんください。」


私はそう言い、ノックして家に入る。

職人のひげを蓄えた老人が鋭い眼光で


「嬢ちゃん、何の用だ?」


と聞いてくる。


「リリアです。かつての私の剣を作ってくださった方がいると聞いてここに来ました。」


そういうと少し黙って、


「......リリア?あの騎士のリリアか?」


「はい。そうです。」


「知っているかもしれませんが私にはかつての記憶がありません。そして、今、かつての私の足跡を辿る旅をしています。なのでどうか、かつての私のことを聞かせてください。」


「......そうか。記憶がねえのか。」


「はい。」


「お前の剣はな、俺が作ったんだ。最高傑作さ。お前の剣技に耐えられる剣を作れるのが俺しかいなくてな。」


剣技......

私は、コロッセオでかつての私と戦った者の話を思い出した。


「嵐のような剣だったと聞きました。でもその剣技ももう......」


私が下を向きながら暗い表情で言うと、


「記憶がないんだったな。」


「はい。」


「でも魂は同じなんだろ。だったら取り戻せるさ。だけど、無理に取り戻す必要もねえ。お前がしたいようにすればいいさ。」


微笑んでそう言った。


私がしたいように......か......。

まだ私は迷いの中にいて答えは出ていなかったが、うっすらとやっと答えの輪郭が見えてきたようなそんな感じがした。

静かにそのことを考えながら炉の中の炎を見つめていた。



 しばらくたった後、私はお礼を言い、その場所を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ