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称呼番号2605番 3話  作者: コージ
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裁判員裁判



毎日決まった時間に寝て

毎日決まった時間に起きる

毎日決まった時間に食べる


毎日毎日同じことの繰り返しだ。


1月に逮捕されてもうすぐ1年。

シャバにいるみんなは何してるんかな?

家族は元気かな?

色んな事を考えた。自分は何も変わってない。

先のことがわからずボーとしてるだけ。

精神的にもこの時がキツかった。


先に共犯の裁判員裁判が12月に始まって判決がでた。罪名が変わって軽くなったと聞いた。

検事に控訴され本人も控訴したと言う事は聞いていた。

結果的には罪名がまた変わり5年くらいだったかな?


俺の裁判では罪名が変わることもなく

求刑9年

判決 懲役7年だった。


判決を言われてからはずっと天井を見上げていた。


ただボーッとしてて判決文も耳に入ってこなかった。


裁判が終わって帰る時に傍聴席をみたら


オカンが泣いていた。


その姿を見て歯を食いしばった。不思議と涙はでなかった。


この事件でこの年数が長いのか短いのかすら分からなかった。

ただこれから7年も刑務所に入るのか、、、って


帰りの護送バスで考えてた。


舍房に帰ると買ってたカレーパンが置いてあった。

その日の夕飯もカレーだった。人生で1番不味かったカレー。


すぐ布団を引いて寝た。


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