告白シーン
練習
俺の名前は、多田数樹。今は、高校の友達たちと、秋祭りに行っている。そして祭りの会場の近くにある神社で、友達の国長桜に告白しようとしている。他二人友達がいるのだが、事前にこのことは伝えてあり、ちょうどいいタイミングで退散してもらう計画だ。
友達の桜は、高校になってからの友達で、学校では美少女ということで有名な人だ。どうしてそんな人と知り合えたのかいまだに不思議だと思っているが、、、、
「なあ、桜。この後、時間あるか?」
「どうしたの数樹君?いきなりそんなこと聞いて」
桜はどうしてそんなこと聞こうとしているのか、わかりきった声で答えた。だが、そんなことは些細なことだ。俺は、この気持ちを桜に知ってもらいたいのだ。
「俺は、桜に聞いてほしいことがあるんだ」
「そう」
「この後、一人で神社に来てほしい」
「そこで、俺は言うから」
「意気地なし」
「悪かったな、でもそうしないと言えないから」
「わかったよ」
そういうと桜はどこかに消えた。今はその気遣いがうれしかった。でも、それと同時に寂しくもあった。やっぱり俺は桜のことを好きなんだなと再認識しながら、待ち合わせ場所である神社に向かった。
その神社は、周りに高い木が生えており、まるで森林の中にある神社だと錯覚させるほどの場所で、小さいころ今は亡き父親と行った思い出の場所でもあった。だからだろう。この場所なら桜に告白できると考えたのは。
そうして少し時間がたった後、桜が現れた。
「どうして私を呼び出したのかな、多田数樹君」
やはり呼び出された本人は今から始まることがわかりきっているようだ。なので、少しからかってみることにした。
「桜ならわかるだろ」
「そうゆうの、よくないよ」
そう桜に注意された。でもその声は優しいものだった。でもその注意のおかげか、やっと告白する勇気を持てた。
「桜、好きだ」
「うん」
「俺と、付き合ってください」
「はい」
それだけだった。でも十分だった。
「なんか、あっさりしていたね。」
「俺はこのような告白でも後悔はしていない。だって、きちんと気持ちが伝わったからね」
「まあ、私は前々から気づいていましたけどね」
「え、マジ。ばれていないと思っていたのに」
「あれで、ばれないとか。数樹君、さすがに私を甘く見すぎだよ」
「そうだった。桜は、恋愛小説が好きだった。」
「私の趣味を忘れていたなんて、彼氏失格だね」
「でも俺のこと、好きでしょ」
「卑怯」
そんな会話をしながら協力してくれた友達のところへ行く。もちろん、恋人つなぎで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。この小説の始まりが唐突なのは目をつむっていただけると嬉しいです。
そんなことはどうでもいいですが、もしよかったら、いいね、感想、誤字報告など、してくれると作者が発狂します。