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人物紹介

◆キャサリン=バルバトル

本作の主人公

六歳の時に弟・クアラと入れ替わり、家の外ではクアラとして過ごしてきた。

剣術大会初出場で優勝を果たし、『若き剣王』と呼ばれ、デビュタント以降は『ガーディアン』と呼ばれるようになる。伯爵令嬢だが、長い間、男として過ごしてきたので女性のマナーや立ち居振る舞いが苦手。また同じ国の女性達と恋愛価値観が大きく異なる、と思いきやそうでもない。アイゼンの家族を大事にするところ・強いところに惹かれた。家族の中でも特に双子の弟・クアラのことを大切に思っている。


※ベーラの生まれ変わりで何度も転生を繰り返しているが、本人にその記憶はない。

たまに夢を見たり、声を聞いたりするもそれが前世の自分のもの・魂を通じての言葉だということに全く気付かない。転生前に得た経験が身についているが、本人はなんかこれ得意かも?くらいにしか思っていない。本編で作っていたシルバーアクセサリーも実は前世よりも前の経験が活かされている。禁忌の術で強さを得ており、代償として両手が剣へと変わった。何度もクアラの前に現れてはドラゴンと相打ちを繰り返し続けている。



◆クアラ=バルバトル

キャサリンの双子の弟。

六歳の時に姉と入れ替わり、家の外ではキャサリンとして過ごしてきた。

病弱で、お茶会デビューの際にはとある公爵令嬢に絡まれて体調を崩している。容姿が非常に優れていることや品のある行動から女性陣の嫉妬や羨望を受けるが、その多くは信仰に近い。キャサリンとして人前に立つ際には常に『淑女』としての行動を心がけており、自分に寄ってくる男性陣は常に姉の結婚相手として相応しいか値踏みしていた。アイゼンが自分の元にやってくることはなかったが、姉扮する『クアラ』に強い視線を向けているのに気づき、興味を持ち始める。

見た目だけ見て求婚してくる相手を嫌うが、逆に中身しか見ない脳筋'sや謝罪を掲げてぐいぐい来るシルビア、マルカのことは嫌いではない。『キャサリン』時代に関わってきた相手との差が激しいので、どうすべきなのか困ることも多い。ただクアラが困ったところであちらの勢いがそがれる訳ではないので、徐々に慣れて打ち解けていく。キャサリン結婚後は兄の仕事を手伝うようになる。


※ガルドの生まれ変わり。キャサリンとは違い、前世の記憶を持ち続けている。

性別や身分などはランダムで生まれるため、いろんな階級の生活を体験している。入れ替わってすぐに淑女らしい行動を取ることが出来たのは貴族の娘として育てられたことがあったから。

ガルド時代に自らに封じたドラゴンの魂を受け継ぎ続け、転生する度にドラゴンに襲われ続ける。そして毎回姉or兄として目の前に現れるキャサリンが戦っているのを間近で見ていることしか出来なかった。クアラとして生まれ変わってすぐに前世の記憶を取り戻し、同時にドラゴンの力が薄まっていることを感知。今なら自分の力でも繋げられるかもしれない、自分が繋げて姉が残れば次回以降は巻き込まなくていいと考えていた。

キャサリンの結婚に前向きだったのは、自分の死後、姉を孤独にさせないため。

何かあった時に引き留めるか姉を守ってくれる相手としてアイゼンを選んだまでは良かったものの、アイゼンは一緒に戦う派だったことに肩を落とす。キャサリンが死ななかったこと・そして何より性格や価値観がキャサリンと近く、大事にしてくれるのも分かっているのでアイゼンを姉の夫として認めた。


◆ライド

キャサリン&クアラと同い年の従兄弟。

世話焼き体質で幼い頃から病弱な従兄弟・クアラの世話を焼いていた。

学園卒業後はすぐに冒険者になる予定だったが、キャサリンとクアラの周りがもう少し落ち着いてからと予定が伸びている。最近はアイゼンのことも心配になり、自然と身体が動いて世話を焼いてしまう。

冒険者になろうと思ったきっかけは、幼い頃に「ドラゴンが……」とうなされて泣いていたクアラにドラゴンはいないと証明するため。ドラゴンや転生の話はクアラから口止めされており、ライド自身も信じていなかったので、実際に見て驚いた。

クアラとキャサリンの入れ替わりを告げてからクアラといつ結婚するのだと聞かれるようになったが、クアラのことはもちろん、キャサリンに対しても恋愛感情はなく、ただの従兄弟としか見ていない。二人が幸せに笑っている姿を見ると不思議と幸せな気持ちで満たされてくる。

非常にモテるが、顔の良い双子の隣に立つ彼に気持ちを伝えてくる者はほぼいない。長い間、キャサリンの鍛錬相手を務めていたため、かなりの実力者。観察眼に優れており、他人の戦い方を真似ることが出来る。クアラにキャサリンの戦い方を仕込んだのは彼。剣術大会や学園で結果を残せば、冒険者になる道が断たれるかもしれないと考え、手を抜いていた。

新設部隊に入ってからは多くの騎士達から打ち合いをしようと誘われるようになる。またビルドに頼まれて学園で生徒の指導に当たることもしばしば。クアラのエスコート役としてお茶会・夜会への参加も増え、冒険者にならなくてもいいかな……なんて考えが過るようになる。ただいろんな国が見たいのも事実で、旅行すると言ったらクアラもついてくるだろうと考え、コツコツと二人分の旅費を貯めている。



◆アイゼン

周りと価値観がズレているところもあるが、王族に連なる血筋であり、群を抜いた強さを持つことから指摘されることも問題が発生するようなこともなかった。身分の高さから女性達に言い寄られることも多いが、喜怒哀楽の少ない女性や淑女らしい女性を嫌い、それ以外の女性にも興味が薄い。

幼くして自分と同等に戦える相手がほとんどおらず腐りかけていた時に、キャサリン扮する『クアラ』に負けて世界が変わった。彼に仕えるべく努力を重ね、王になって欲しいという親戚からの要望を蹴り続けた。基本的に『クアラ』もといキャサリンファーストで彼女を望み最優先として行動するが、自分の欲が前に出ることもしばしば。また幼い頃に面倒を見てくれたメルディ・良きライバルとなってくれたビルド・何かと心配してくれるアッシュの誰かが絡むと少し冷静になる。ドラゴンを退治してからはそこにクアラとライドも加わった。



◆ビルド

王族の血を引き、アイゼンとは遠縁の親戚にあたる。

元々は騎士になるつもりで、第一騎士団への入団も確定していたが、最後の大会でキャサリンに負けたことで進路を変更。学園の講師として後続を鍛えている。彼が講師になってから学園と騎士団とのパイプが太くなり、合同演習も増えた。最後の大会でキャサリン扮するクアラと剣を交えられたことは人生を変える大きな出逢いだったと語っており、酔うとその話か妻との出逢いを語り始める。クアラが実は入れ替わっていた姉で、と聞かされた時は驚いたが、それ以降も今まで通り接している。というよりも性別の認識が変わったくらいで特別困るようなことがない。

学園での仕事は続けるという条件で、新設部隊に入団を決めた。ドラゴン討伐以降、ライドを自分の補佐に出来ないかと狙っている。



◆双子兄

四年前まで婚約者がいたが、相手が薬師の道に進むと決めた際に婚約を解消した。相手の女性とは今も仲が良く、文通を続けている。

双子とドラゴンの関係については知らなかった&今後も知ることはないが、弟と妹の幸せを願っている。

キャサリンがアイゼンと結婚したことで、自分もそろそろ結婚を……と考えていたが、ライド兄から「いざとなったらうちの子を当主にすればいい」と言われ、それもそうかとのんびりと考えることに決めた。その数ヶ月後に父から爵位を譲られ、騎士団を退団。クアラに手伝ってもらいながら当主として仕事をしている。第四部隊の人達とは退団後も連絡を取っており、飲みに行く仲でもある。



◆双子父

バルバトル伯爵。双子の父。

元赤マントの騎士で、第一部隊に所属していた。長男が生まれた時に退団し、キャサリン・クアラが六歳になったタイミングで第三部隊に戻っている。書類仕事は苦手。早く息子に爵位を譲りたいと考えており、キャサリンの結婚数ヶ月後に長男に爵位を譲った。今は騎士生活を謳歌し、第一部隊の若者を叩きのめすのが楽しくて仕方ない。趣味は鍛錬と魔石収集。


◆双子母

どこからか兄のお下がりを引っ張り出してくる娘に頭を抱えていたが、男の姿をするようになってからのびのびと暮らすキャサリンにまぁいいかと思うようになった。

クアラとは好みが合うため、彼の体調が落ち着きだしてからは二人で度々ジュエリーショップや観劇に出かけるようになる。とはいえキャサリンにロマンス小説を布教することや着飾らせることは諦めておらず、部屋にはキャサリン・クアラの双子コーデ計画ノートが複数眠っている。



◆ビルド甥

キャサリン扮するクアラと剣を交えたいがために求婚の列に並んだほどの脳筋。

性別関係なく幼少期から剣術を叩き込まれる家で育ったので、双子の性別にはこれといって関心がない。


◆アデル&リラ

ビルドの娘

従兄弟と父から『クアラ』の話を聞かされて育ったので、憧れを抱いている。

初出場でベスト16に残った。


◆メルディ

アイゼンの叔母

15年前に西の大陸に嫁いだ。観劇&ロマンス小説が好き。


◆マルカ=エルーダ

百数十年前に貴族になった成り上がり貴族で、毎日魔物を狩って過ごしている。

兄が五人おり、末っ子で兄弟唯一の女児。上の兄が王都に行った際に見かけた『キャサリン』の話を聞き、お姫様のような彼女に憧れていた。また若き剣王とはいつか剣を交えてみたいと思っていた。

だが二人が実は入れ替わっていたと知り、憧れの人が男で、剣王が女?と混乱する。そして自分の目で確かめようと大会出場を決めた。間近で見た双子は想像以上に美しく、緊張のあまり煽るような言葉を吐いてしまった。一人反省会を開いていたためにクアラの戦いをちゃんと見ておらず、瞬殺された。クアラの言葉に自分が恥ずかしくなり、宿屋のベッドで布団を被っている時に魔物が大量発生し、討伐に当たる。新設部隊に誘われ、王都に来るきっかけができた!と即入団を決めた。王都に来る度にクアラにつきまとうようになる。



◆シルビア

極度の謝罪魔。

姉と慕っていた女性の婚約者が病弱を装う女に寝取られたことをきっかけにおしとやかを装っている女を見かけると突っかかるようになった。クアラと出会うまでは毎回途中でバケの皮が剥がれていたため、ざまぁ!と嘲り笑っていたが、クアラが本当の病弱だったことから己の行動を後悔するようになる。

入れ替わりが判明するまでは謝罪の気持ち100パーセントだったが、会う度にお友達になりたいけどクアラ様が付き合ってくれるのはあくまで謝罪を受けるため……という気持ちが葛藤するようになる。



◆アッシュ

ガルドベーラの第三王子。

幼い頃から剣術を叩き込まれていたものの、同じ年のアイゼンとの力の差を見せつけられ劣等感が育っていた。だが最後の大会でキャサリンに負けてからさらなる高みを目指すアイゼンを見て、自分ばかり腐ってはいられないと考えを改め、サポートに回るようになる。サポートに回ると決めてからアイゼンの凄さよりも彼の抜けている部分にも目が行くようになり「誰かがついていてやらないと!」と世話を焼くようになる。索敵&分析能力に優れており、書類仕事も得意。

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