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別れは突然に

作者: シンユウ

小学校2年の時、当然、仲の良い友達が亡くなった。交通事故で運悪く死亡したのだ。詳しくは知らないが、車に撥ねられた時、排水溝に落ちた。その時、工事をしていた為、水がなく、そのまま、コンクリートにぶつかり、死亡。工事してなかったら、水がクッションになり、助かったらしい。

たらればで話をしても仕様がない。僕の親友がこの世界からいなくなったという事実だけ残る。

葬式に出るとそこには、もう動かない友達の形をした物体があっただけだ。死とは何か。幼い僕にはわからなかった。ただそのときから僕の中に死が入り込んでいた。

なんで、人は死ぬのだろう。とか、いつか僕も死ぬのだろう。とか。その日はなんか眠れなかった。悲しいという感情はなかった。訳がわからないだけだった。

初めて、夜更かしをした。寝ると自分もこの世からいなくなってしまう。そんな感情があった。

丁度、アニメの映画がやっていた。僕もアニメの登場人物なら死なないのに思っていた。その時、見ていたのは銀河鉄道999だった。

アニメでも人が死んでいた。アニメでも人は死ぬんだ。僕はどこにも逃げ場がないと思った。

それから、大きくなり、僕はよく空想する様になった。話を想像すると僕は世界を支配していると錯覚した。2次元の世界では3次元の僕は神様で登場人物を好きな様に操ることができる。死すら、僕は支配した。きっとこの世界も4次元の誰かが好きな様に話を作り、僕の友達を殺したんだと思った。

アニメの登場人物がテレビから出れない様に僕たちのこの世界から出れない。テレビの外を見ることも出来ない。平面でしか物事を測れないんだ。僕は4次元では物事を測れない。3次元という空間しか理解出来ない。

だから、僕は思うんだ。あの世が4次元だといいな。と。僕の友達はこの世から無くなったんじゃなくて、あの世にいると。僕は死んだことはないから、あの世があるか、どうかは知らない。でもあの世というものが存在していると仮定すれば、あの子はこの世で死んでもあの世で存在している。

僕はあの子が消滅したという話より、生きているという話の方が好きだ。僕は創造者だ。だから、僕は話を作る。あの子が実は違う世界で生きている話。あの世で生きている話。僕の心の中ではあの子はずっと生きている。だから、僕はあの子がこの世界では死んでいることになっても、僕の中では死んでない。

僕は時々、あの子と話す。今日の出来事。将来のこと。それが空想だ。妄想だという人がいるが、そんなことはどうでもいい。

重要なのは僕の気持ちであって、この世界の常識ではない。あの世の常識では正しいのかも知れないとまた、僕は空想に耽る。

今日も空は雲一つない青空だった。あの世がどこにあるか、わからないが、きっと雲のさらに上の方にあるんだろう。

僕はあの子の分まで強く生きる。生きているだけで幸せだと未来があるだけ幸せだと僕はあの子から教わった。


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