序
序
いや元々、そんな事を説明したかったわけではないのだが…
本当は特殊相対性理論の「時間遅れ」の理論式を加工して
エネルギーの方程式と光速のエネルギーを計算して
「ナンダト?」
という結果が出ており、それはそれで面白い結果なので
むしろ「この計算結果は正しいのか?」
の是非を問いたいのもあって、考察している。
ところが、困った事に、最初の原理式になる
「時間遅れの理論式」が
何故成立するのか?について
それなりに「そういう事なのか」
という理解が得られないと、
その理論式を再帰的に組み込んだ
エネルギー方程式の説明にならないので
「光速度不変」と「時間遅れ」の導出から
してみたいと思うのだ。
思うのだが、
こちらも電磁気の人間だ。
(一応、本業は量子という事なのだが
工学は正面から理論量子力学と激突するわけではないので
自由に使える武器はむしろ古典電磁気学である)
なので、電磁気学的な説明で
「光速度不変」と「時間遅れ」を図解したいのがある。
あるのだが、電磁気という所以であるから
「基本的な電磁気の常識」がベースにないと
話が始まらない。
故に「光速度不変」と「時間遅れ」を説明するのに
遠回りではあるが「電磁気学的基礎」を説明してから
そこから「光速度不変」から生まれる「時間遅れ」の
話に突入していきたい。
ただし「電磁気の基礎」とかの切り口で始めるワリには
あまり基礎にするべきではない
「陽子」と「電子」で説明をしていきたい。
ぶっちゃけ歴史的に見ると
古典電磁気学で「陽子」と「電子」を計算してしまったせいで
「電磁気学的な矛盾」の発生から
「量子力学」が生まれて来たという経緯があり
真面目に電磁気計算をしてしまうと
「陽子」と「電子」では理論破綻してしまうのだが
「光速度不変」と「時間遅れ」という
実は、カテゴリー的には「古典力学」の分類に入る
「特殊相対性理論」の半径までなら
古典論でフォローできるので、
『量子力学的には粒子扱いはおかしい』
のは承知の上で、あえて粒子論で説明する。
ただしプラズマ工学系は
量子力学的には顔をしかめる
「電磁気学粒子モデル」でガンガン理論計算するし
困った事に古典電磁気での粒子扱いでも
「そこまで狂った結果にはならない」ので
古典電磁気計算が無意味なわけではない。
古典電磁気で十分な結果はほとんどの場合得られるのだ。
ただ…ただ問題は…
古典電磁気で「水素モデル」を解いた時に
『古典電磁気学では水素の存在が許されない』
という結果が出てくるという、
たったそれだけの事だ。
いや、だからこそ量子力学なんて
一見すると無茶苦茶な力学が生まれてきたのだけども…。
ともあれ、まず電磁気学の基礎から出発していく。