心の在処
掲載日:2015/06/03
心のありかはどこなのか
心臓あたりと言うけれど
遠くに飛んでしまったら
それは無いのと同じこと
あの山すその木陰とか
入道雲のふもととか
君のいそうな風景に
僕の心はうずくまる
聞こえもしないセミの声
夏空を裂く日の光
きらきら輝く川べりで
いつかの君が笑ってる
手を伸ばしたら届きそう
もしかしたらまだ掴めそう
けれどももう無い景色のなかで
いつかの君は笑ってる
静かに君の手をとって
せせらぎに浮かぶ石を踏む
そっとそっと音をたてずに
誰にも追いつけないように
心のありかは胸だと言う
けれども悲しい僕の心が
幻の君の手をとれるなら
それは 無いのと同じこと




