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第八章

うおお、早く投稿しないと~!

なぜ許された時間がたった十分なんだ!

では、頑張れ菊田君!

応援してるぞ!


~sideメグム~


俺はトラックの中では色々あったためか非常に眠かったため、よくトラックの中であった出来事を覚えていない。


割れた地面を進むための揺れは、俺にはまるで子供をあやす母の様なぬくもりがあって心地よかった。

いつかは知らないけど、いつの間にかぐっすりと寝ていた。


アヤメって人に起こされてトラックから出たけど、眠気は完全には無くならなかった。


今もフラフラするし。

と、いうよりここは何だろう?


……基地みたいなものかな?


「……なんか面白いものありそう」


突然さっき思った事だけど、とても何かありそうだ。


色々ここが見たいと思って周りを見ていると、さっき通ったであろうゲートに普通のバイクの大きさに比べずいぶん大きめのバイクが見えた。

確かショウタさん、と、カイトって人がバイクのままこっちに向かってきている。


……あ~。まだ眠い……


というか現在進行形でねぼけている。


あれ?


こっちというより俺の方に向かってきている気がする。


どうやら俺の読みはあっていたようで、バイクはオレの目の前に止まった。

ショウタさんはバイクから降り、カイトにヘルメットとグローブを渡した後、


「すまないね。これとバイクを元に戻しておいてくれないか?」


そうカイトに言った。

すると、


「構いませんよ」


と、聞き方によっては突き放す様な冷静で機械的な響きが言葉の中に含まれていたが、俺の経験上別に突き放したいとかそんな事はないと思う。

なんだかアイツも、最初に会った時のワタルみたいだな。


少しカイトのことが知りたくなった。


「う~ん、後で話を聞いてみようかな~」


そう俺が独り言を言っていると、

「うん? 何か言ったかい?」

と、ショウタさんに聞かれてしまった。


「いんえ、なにも~」


オレはねぼけた声でやんわりと答えた。


「そうか。それじゃあ、僕と一緒に僕達の基地について来てくれるかい? ワタル君とは別になってしまうけどね」


ショウタさんは妙に笑っている。

しかし、悪意は微塵も感じられなかった。


「はい、わかりました~」


なんて答えてみるけど、実を言うと意味はよくわからなかった。


まぁ、とにかくショウタさんについて行けばいいということはわかったからそれで充分だと思う。




その後、ショウタさんが向かったのは真ん中の建物だった。

俺はいまだに覚醒しない脳と、ボヤけたままの視線でふらつきながらショウタさんの後を追う。


建物の中は見慣れたような感じで、別に今までと代わり映えはしなかった。


それでも今の眠気に完敗しそうな状況の俺には小さいガレキも足をとられるには充分で、仕方なく下を見て歩いていた。


ぼふっ


下に夢中でショウタさんが止まったことに気付かず、頭をぶつけてしまった。


「あっ……すいません」


「いやいや、大丈夫だよ。そんな事より、さぁ、これに乗ってくれ」

俺が謝ったのに対し、笑顔で許してくれた。


いや~、つくづく良い人だな、と思う。

そんなことを考えてショウタさんが言った【これ】に目を向ける。


「えれ……べーたー!?」

「そうだよ。エレベーターは……今では珍しいよね」


ショウタさんはまた笑って言っているが、これはものすごいことだ。

今エレベーターを見ようと思ってもそう見れる物じゃない。

ましてや今でも光を出して動いているなんてほとんど奇跡だった。

ワタルやヒカルにも見せてあげたいな。


「これは……一体どうしたんですか?」


思わず聞いてしまった。


「これは……仲間が作ったんだよ。さぁ、乗ってくれ!」

なんだかスムーズに話を切り上げられた気がしたが、今は何より寝ぼけていたから後で聞こうと思った。


思っていたよりココは色々ありそうだ。

エレベーターに乗るとショウタさんは色分けされたボタンの中で、緑のボタンを押した。

エレベーターは一瞬フワリと浮くような感じがして、下に下がるのがわかった。

エレベーターを見回すと、マイク付きのカメラのような物を見つけた。

ココを誰かが見ているんだろう。


……つまり、何かを監視しないといけない事でもあるのだろうか。

しかし、さっきショウタさんは“僕達の基地”と言っていた。

つまり、このカメラは“もしも”仲間以外がこの基地とやらに入って来た場合に、その標的をマークしたり、的確にその標的がいる場所を知らせる役割があるのだろう。

こんな監視カメラみたいな物もあまりみた事がなかった俺は、改めてこの基地のすごさを痛感した。


「エレベーターを出るとすぐ二手に別れる廊下なんだ。そこについたら、左側に曲がって行くんだ。あとちょっと、我慢してくれ」


「ハイ。わかりました」


答えてから少したつと、エレベーターが止まった。

ドアが開くと、そこも代わり映えのしないところだった。

ショウタさんが先に歩いていったので、やっぱり後に続いた。

少しのまっすぐな廊下のあと、左に曲がる。

いくつかトビラがあったが、ショウタさんはそのトビラに見向きもせず進む。

結局廊下の最後にあるトビラに手をかけた。

ノックを三回。

「ショウタなんだが大丈夫かい?」

と、ショウタさんがトビラ越しに声をかけると、中から「入ってきて下さい」

という声が聞こえた。


ショウタさんがドアノブを引いて中に入る。

俺もショウタさんに続いて中に入った。


せーーーふ!

よかった……


では、菊田君が次のアレを書くか、泣ける話を書くかは分かりませんが、

期待して待ちましょうかね。

ではっ!

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