表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

第六章

今回、ちょっとした人物の関係に本当にちょっと動きがあります。

さて、誰でしょう。

ふふふ……


でも俺書いてないからよく分かんないや……

ガコン……ガコン……!


僕は今、車で移動をしている最中だ。

割れた地面を進んでいるため、揺れは激しい。


ガコン……ガコン……


というより、今僕はイスに寝かされていて、アヤメさんという少女に、あの変な奴らに撃たれたはずの場所をてもらっている。

寝かされているせいで揺れが余計に伝わってくる。


ガコン……ガコン……


座っているだけでも充分嫌になるだろう揺れを体全体で受けているから、あまりいい気はしない。


ガコンッ! ガコン……


……もういいんじゃないかな?

そう思ってあごをひいて視線を腹部の方へ向ける。

スゴイ形相で僕の腹部辺りをみている。

そこにあるはずの傷が無い(・・)のだ、気になるのだろう。

……しかし、


「……やっぱり怖い」


思わず小声でいってしまった。

見るというよりこれは睨むといった方が絶対に正しいはずだ。間違いない。

誰かに助けを求め、周りを見る。

大きめの車の中には、僕・メグム・アヤメさん・セイヤさん。

ショウタさんとカイトさんはバイクで帰っている。

セイヤさんは運転しているので、メグムに助けを求めるしかない。

横目でメグムを見てみる。ぼけ~っと、眠そうな顔をして目を擦っている。

さらによく見ると、首をうつらうつらと動かしている。本当に眠そうだ。

俗にいう、船を漕いでいる状態だった。

……たぶん寝てしまうだろう。残念、助けは出してくれないみたいだ。


突然だが、この車はトラックの様になっていて、荷台にあたる部分が割と広い。

だから皆が乗れるようになっていた。

そのために椅子は普通の車と比べて、わりと長いから僕の様に横に寝られるのだ。


「……」

……僕はそろそろ起きたいんだけど……もう痛くないし・・・・・・・

「う、う~ん?」

そんなことを思っているとアヤメさんが唸りだした。

「……ワタルさんは、撃たれたんだよね……? ……服にはこんなに血がついてるし……」

うん、僕は確かにうたれたはずだ。痛かったし、動けなかった。

意識が遠のくことさえ感じたんだから。

もう一度うたれた腹部辺りを見てみる。


みたところ、穴はへそくらいしか空いていない。

へそも穴というかは微妙だけど。


「うーん……どうして傷跡が無いんだろう?」


……それは僕が一番聞きたいよ……。

なんて言っても自分の体なんだし。

そう考えると、なぜか車に乗る前に見た二つの弾を思いだす。


きれいな形の弾と、ぺちゃんこな形の弾。


頭にひっかかって中々はずれない。

あの弾は……何だったんだろう。


一つ考えだすと色々頭を悩ます事を思い出してきた。


……結局あの人達は何だったんだろう?


……なんであの黒い石を探してたんだろう?


……そもそも、黒い石は何だったんだろう?


そこまで考えると、突然頭がクラッとした。

そのあと猛烈な眠気が僕を襲ってきた。

やっぱり、あんな事があったんだ。自分では分からなかったけど、疲れていたのかも。

凹んだ車の天井を見つめると、(まぶた)が余計に重くなった。

僕は静かに目を閉じて、ほんのわずかな時間で眠りにおちた。



………………………………



ガタンッ


ゴッ


「ぐうっ……!」


車が大きく揺れて頭をぶつけたのか、後頭部あたりが痛い。

あまり長く寝た気はしない。

ぼやける視界にはへこんだ天井が広がっている。

少し首を回すとメグムが寝ている姿があった。

首を元の位置に戻し、頭を動かして自分の上に目を向ける。

これは……足?

きれいな肌色で、色白な感じだった。

白魚の様、とでもいうのだろうか。

目だけ動かして、上にいく。

アヤメ……さん?

視線を下げて足をもう一度みる。

…………とすると、これは……アヤメさんの、足?

「う、うわわっ!」


ゴガン!


「うごっ!」

焦って動いて椅子の上で転がり、そのまま下に落ちてしまった。

背中を思い切りうってしまった様で、かなり痛い。


「ひゃっ!? だっ、だっ、大丈夫ですか?」

アヤメさんがスグにこちらのほうに寄って背中をさすってくれた。

メグムはまだ寝ている。

すごい胆力だ。地震程度なら震度4位まで平気だろう。

それ以降も寝ていたらもう人ではない。


「ケガは!? ケガはしませんでしたか?」


僕はアヤメさんの顔を見て、

「あ、はい……大丈夫です。ケガとかは、してません……」

と、曖昧な返事をした。

その返事を聞くとアヤメさんはほっとした様な、とても優しい顔になった。

その変化が激しすぎて、思わず声を上げてしまった。


「……えっ、…………え?」


怒っているような顔しか見て無かったからか、不意打ちをくらった様な気がした。

なんだが恥ずかしくなって、ちょっと急いで体を起き上がらせた。

「……? どうかしましたか?」

そんな顔のまま目を見つめられたので、少しドキドキして目をそらした。

「え、あ、いや……なにも……っ」

それを言うのが精一杯で、顔をそらしたまま椅子に座った。

アヤメさんは、僕を放っていると危ないと判断したのか、僕の横に座りなおした。

前を向いていようとするけど、自然と横に視線がいってしまう。

少し見て、戻って。少し見て、戻ってを繰り返していると、ふいにアヤメさんが、

「良く眠れましたか?」

と聞いてきた。

見ていたのがばれてたのだろうか? とか考えたが、ひとまずは

「ハイ……一応、良く」

そう答えた。

「……そうですか。良かったです」

……顔を見ることも出来ないし、このちょっと微妙な感じ……出来れば誰か助けてほしい。

ギュキッ、グッ……グ……、という音が連続して車からなった。

それからスグ、

「おーい! ついたぞー!」

と、セイヤさんの言葉が聞こえた。

早くこの空気から抜け出したかった僕は飛び出すように走って出口に向かおうとした。

椅子から立って走ろうとした時、

「ま、まってください!」

腕を捕まれた。

そのまま引っ張られて椅子に戻される。

そしてアヤメさんが僕の前に仁王立ちした。なぜだ。

「ワタルさんは思っているより疲れていると思います!」

まだ優しい顔だったが目は真剣だった。

「だから、あまり激しい動きをしない方がいいです。走ってはダメです!」

目を見つめられて言われたため、

「はっ……ハイ!」

これしか言えなかった。

こんな前に立たれると嫌でもアヤメさんが目に入る。

ズボンはより早い救護のために動きやすい様にか膝上までしかないし、上はタンクトップだ。

肌の露出が意外と多いことに気づくと余計に目を向けられなかった。

顔を下に向けて目が会わないようにしていると、

「メグム君? おきてください、メグム君!」

アヤメさんの声が少し遠のいた。

少しホッとしていると、

「ふぁ~、ねむ……」

と、気が抜ける声がした。

メグムが起きるとアヤメさんは車から出て

「皆さん、ついてきてください」

そう言いながら顔をこっちに向けている。

メグムが椅子から立ってトボトボといってしまったので、僕もあとから続いた。

「ありがと~ございました~」

とメグムはセイヤさんにお礼をいった。

僕もそのまま「ありがとうございました」と頭をさげた。


車から出ると見た感じ研究所のようなものがあった。

周りを見るとさっき抜けてきたであろうゲートや、ドーム型の屋根の建物が連なっていた。

「ワタルさんはこちらにきて下さい」

アヤメさんに呼ばれて、「あ、はい! 今行きます」

と返事をした。

アヤメさんが立っていたのはドーム型屋根の横にある大きな四角形の建物だった。

メグムは一緒に行かないのかな?

メグムの方に目を向ける。

メグムはいつのまにかきたショウタさんと何か話していた。

僕はアヤメさんが走るように足踏みをしているのが見えたので、アヤメさんの元に走った。


はい。

ワタルのアヤメに対する印象が、ちょっと変わったのではないでしょうか。

ついでに外見ですが……

どうしましょう。

後でこのキャラ達、皆の性格、外見などのプロフィールとか書いたほうがいんじゃね?

と、思ったりしました。

傍観者としての発言でした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ