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日々の1 その2

という訳で続きです。

本当はつなげてもよかったのですが全部で8000文字ほどになるので分割しました。


なのでもうちょっとだけ第一話です。m(_ _)m


三時間目が終わり放課後。

特に入る部活、興味のあることも無いので帰路に着こうとする俺を止める奴がいた。

そう、姫理 優花である。

姫理は俺を呼び出しいつもの場所へと向かった・・・が人がいるために断念。

そうして、俺たちは今、屋上にいる。

今時の学校は自殺だかなんだかがあるとかで屋上は開放されていないと思ったが、意外にもそこは空いていた。

四月とはいえ、太陽を直接食らうここは暑い。  

「で?用は何だ?」

「部活についてよ。あんたも部員なんだから何かしなさいよ!」

怒鳴るな。唾が飛ぶ。

「まぁ落ち着け。俺が部員集めてもいいのか?」

「ダメ。それは私が厳選する。

あんたは部室よ!部室を探しなさい!」

「教室でいいだろ?それに出来たら部室くらいもらえるさ」

「それについて私考えたんだけどまず、部活ではなく放課後に適当に集まって何かすることにするわ。

部活にすると活動を強制されるからやだ」

「じゃあ、なおさら教室でいいじゃないか。すぐに集まれるし、

放課後は人もあまり残らない、それじゃ不満か?」

「不満は無いわ。だけどあんたが何もしないことには不満だらけよ!」

身勝手な奴だ・・・ったく。

「で?じゃあ俺は何をすればいいんだ?」

「知らないわよ。自分で考えなさい」

「いや、知らないってねぇ・・・じゃあやっぱり今は人集めしかする事が無いが、俺が集めてもいいのか?」

「いやダメ」

即答しやがって・・・俺にどうしろと・・・?。

「じゃやることは無いな、てことで人が集まったらまた呼んでくれ。そしたら来るから」

俺は姫理を置いて屋上から出ていく。

後ろで姫理が待ちなさい!と言っているが、聞こえなかったことにしよう。

・・・結局案外普通な事をしようとしてるな。ま、いっか・・・






次の日、特に姫理に絡まれることもなく、放課となる。

姫理は休み時間になるとすぐに出て行くので絡む暇も無かったのだろう。

しかし、今度は礼が終わると同時に俺の席に来た。

「人を見つけたわ。4組の子」

「見つけたのか?来るのか?つーか俺の時みたいに強制的になのか?」

「強制だなんて人聞きの悪い。ちゃんと来るって言ってたわよ」

俺は言っていないのだが。

教室のドアが開く。

「ちわ!来たよ〜」

「ほら来た」

「本当だ・・・って飛鳥じゃねーか!何してんだ?お前」

「あー!ヒーちゃんだ!ヒーちゃんもこの学校だったんだ?うわ〜以外」

「俺からすれば飛鳥がいる事のほうが意外だし。つかその呼び方いい加減やめろよ。高校生にもなって恥ずかしい」

「飛鳥はこの高校が近いからきたんだ〜。遠くにわざわざ行くのめんどくさいし」

「そっか。で、飛鳥が姫理に誘われて来たのか?」

「うん。ヒーちゃんも?」

「いや、俺の場合は強制」

「ふーん、何で?」

「それはだな・・・」

と、言った所で姫理が口を挟む。

「ちょっと!何二人で盛り上がってるのよ!というより二人は知り合いなの?」

「そうだね。飛鳥とヒーちゃんは幼馴染って奴で、家もまあ歩いて1分もかからないところにあるんだけどねー何故か中学は違う中学でさー」

「じゃあ自己紹介的なものは必要ないわね」

「まったく無いよー」

こいつは桜庭 飛鳥。俺の幼馴染。

身長、160前後、顔つきは整っている。自分のことを飛鳥と呼ぶ。

考え方は大人なのだが、口調は子供。

これは小学生から変わってないと思う。

家が近くて昔はよく遊んだのだが、中学は違ったので、それからはあまりあわなかった。

けど、散々俺の親から成績がいいと聞かされてきたので頭はいいらしい。

偏差値が65を余裕で超えてるとか。

ちなみにこの高校は55もあれば絶対に入れる。

後、俺の事をヒーちゃんと呼んでいるのは、正義=せいぎ=ヒーロー=ヒーちゃんだからだそうだ。

ひねってるんだかひねってないんだか。

「さてと。これで三人になったわけだけど・・・どうする?」

「どうするっていわれてもな・・・。この集まりはお前が集めたんだぞ?」

「じゃあさ、ここはトランプをしよう?私持ってるから」

そういって飛鳥はバッグからトランプを出す。

「俺はかまわないが」

「私も」

と、言うことで我等が集まり、始めての活動はトランプという事に。

「で、何するの?」

「定番のババ抜きでいいんじゃねーの?」

「んじゃ、それでいこー」

飛鳥はなれた手つきでカードを切る。

そして、均等に3等分にして、ゲームスタートっと。

手札にババはない。

「それじゃ私から引くわね、後負けたら自己嫌悪したくなるような罰ゲームがあるから、二人ともまじめにやりなさいよ」

姫理がさらっととんでもない事を言い出した。

「罰ゲーム?自己嫌悪?何するんだ?」

「後でのお楽しみ。負ければわかるわよ」

まけられん・・・

姫理が俺の手札からカードを引く。

引かれたのはスペードの4。姫理はそれを捨てる。

「じゃ、次は俺の番だな」

俺が引いたのはハートのクイーン。手札には無い。

「飛鳥のターン!」

どんなノリだよ。



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