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日々の1 プロローグから~

どうも。

この物語は何もありません。

いや…恋愛的なのは若干ありますけど他はないです。

主人公は特殊能力なんか使えませんし、登場人物が宇宙人とかそんなことは一切ありません。

それでも楽しんで貰えたら幸いです。

四月九日。入学式から一日たった日。

ホームルームの時、クラスでの自己紹介が行われた。

俺はなんて事の無い自己紹介を済ませ、特に他の人の紹介を聞くわけでもなく、この時間が過ぎていった。

事件はここではない。しかし、全てはここだった気がする。

休み時間。一人の女の子が俺に話しかけてきた。

身長は150弱。体系は今風に言えばロリ。顔は幼さは残るもののかなりもてる部類だろう。

そんな女の子が言った。

「あなた、退屈そうね?」

見た目から想像した通りの子供っぽい声が俺に質問をした。

ここで、「そうでもない」みたいな返答をすれば、よかったのかも知れない。

しかし俺は、

「まぁな。何でも無い平凡な生活、それを変えるのもいいかなぁなんて思ってみたりもしてるな」

と、言った。

この一言がおそらく原因だろう。

この時女子は「ふーん、そう」と言って去っていったが。


同じような質問を他にもしていたのは、後に知ったことである。


次の休み時間、事件は起こった。

先程話しかけてきた女子が俺を呼び出した。

と、言っても手を掴まれ、引っ張られ、強制的にだが。

つれられた場所は生徒玄関付近にある、昼食時には賑わいそうな所。

いわゆるコモンスペースだ。

だが、今は誰もいない。

そこで少女はこう言った。

「あなた、私の家来になりなさい。

これは命令よ!」

いや、命令って・・・あんたねぇ。

しかし、この体格で威厳を張っている姿が少しかわいい。

「はぁ?何言ってんだよお前」

「お前じゃなくて私は姫理 優花。主の名前くらい覚えなさい。後敬語ね」

いや・・・まだなってないし。なる気ないし。

「ちょっと待て、姫理。その、状況がいまいちの見込めないのだが・・・」

「はぁ?あんたばかねぇ。

しょうがないから私が説明してあげるわ。何でも聞きなさい!」

これ以上は何もツッコまないでおこう・・・うん、何も。

「じゃあまず、何でいきなり家来になれ!なんだ?」

「あんたが退屈だと思っていたから」

「それだけかよっ!」と早速ツッコミ。

「それだけよ!退屈な毎日を壊してあげるんだからいいでしょ!それでも」

「いや、よくねえし、大体頼んでないし」

「それでも私が、その気になったからもうダメよ!なりなさい!」

「いやいやいや!ダメってあんた!

退屈を壊すのになんで家来なんだ?普通に何か他の事でも―」

「それじゃ普通すぎるじゃない!」

高い声が俺の言葉を遮った。小さいのにまぁ声の大きいこと。

「とにかく!俺はあんたの家来なんてやらないし、それをやる位なら何か別のことを考えるし

さらに言えばあんたと退屈を壊す気も無い!」

きっぱりと言った俺の目の前の少女はそれを聞いて、

「なんで泣きそうなんだよぉおおおお!

俺が悪いみたいじゃないか!」

目をうるうるとさせ今にも泣きそうになっていた。

この子は見た目だけでなく、中身も子供か。

「うっさい!あんたが悪いんでしょ!せっかく誘ったのにそんな事言うから・・・」

本当に泣きそうだ。やばい。とりあえずこの場を打破する方法を・・・!

「わかった!」

「何がよっ!」

「家来にはならない。だけど退屈を壊してくれるのはありがたい。だからこの場はこれで切り上げて次の休み時間までにいい方法を考えておく。

それでいいか?」

ありがたい。という言葉に反応したのか、姫理は泣き目をやめ、

「しかたないわねぇ・・・それでいいから50分の間にしっかり考えるのよ!」

と、また上からの態度で話していた。

なんてこった・・・


その後俺と姫理は教室へと戻り、次の時間へと備えた。

次は委員会決めであったので、考える時間はたくさんあった。

姫理を見てみると、姫理は腕を枕にし、寝ていた。

他も見るが、すでに談笑の時間となっているものがほとんどであった。

俺の周りは女子に囲まれ話す相手もいないが。

と、いうことで俺も睡眠時間としよう。

50分の授業は過ぎていった。

チャイムで目が覚める俺。

休み時間である。

号令が終わると共に来た少女、姫理に再び連れられ、再び同じ場所へ。

クラスの半分くらいが見ていたが、なんだか誤解をされそうだ。

元気だなぁ。さっきまで寝てたのに・・・

で、彼女は予想通り。

「さ、発表しなさい」

と、言ってきた。

さて、なんと言ったものか・・・

脳をフル回転させ、考えること三秒。

「早くしなさいよ。それとも何?やっぱり家来がいいとか?」

「そんなわけあるかぁ!」

とチョップ。もちろん軽く。なんだか小さい子にしかっているようだ。

「何すんのよ!違うなら早く言いなさいよ!これだけ引っ張ってつまらなかったら許さないわよ!」

と、怒鳴り散らす姫理。

とまぁそんなのは置いといて、と。考える考える・・・

・・・・!これならいける!家来にはならず、うまくいけば楽しくやれるかも知れない方法が・・・あった!

「よし、待たせたな」

「言いなさい」

俺の脳が導き出した最善策は―

「部活を作ろう」

「ぶ・・・かつ?

作るの?私たちで?」

「そうだ。一から作るからルールも無い。それは自由。

さらに認められれば部費も出て一石二鳥、仲間も増える。

退屈を壊すにはぴったりだ」

「そうねぇ・・・部活か・・・」

考える姿がまた、可愛らしい。・・・なんだかロリコンと勘違いされそうだ。

「けど、まず部員もいないし顧問もいない。

活動内容によっては認められないわよ?」

まぁそこは俺も悩んだが。

「部員は俺みたいに適当に集めればいい。

それはお前の気に入る奴でいいさ。

活動は適当。部活として認められなくとも、放課後に適当に集まって適当に活動をすればいい。

目的は退屈しのぎだからな」

「そうねぇ・・・あんたにしてはまともな意見出してきたわね。以外にも」

あって数時間の奴になんて失礼な女だ。まったく。

「で、どうだ?やるか?」

「そうね、それでいきましょう。

それならまずは部員を集めないとね!」

ふぅ・・・まずは一難去ったか・・・。

しかし、部活か・・・。大変なことになりそうだ。

どうなる事やら。

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