1/4
日々の1
現代において退屈だと思わない人生を送れるのはほんの一握りだと俺は考えている。
今の俺位の年の奴に将来の夢を聞いても返答は「わからない」やずいぶんと現実じみた夢ばかりで、実際にこの年になってアイドルやらスターやらそんなかないそうも無い夢を語ったところで笑われて終わりだろう。
そしてこの俺、藤森正義はそんな夢物語をすてるのも早く、また、自分の将来がどんな風になるのかなど大体想像がついていた。
中学でやっていた部活も高校では入らず、夢中になったこともなく、ただ授業を受けそして帰る。
そんな退屈な毎日を高校では送る気でいた。
しかしそんな俺の考えは、知り合って半日もたっていない奴に壊されることになった。
そう、すべてのスタートはあの日から・・・