下校時の不良
今日は不本意ながらケインも同じ帰り道。
何でもお姉さまに用があるとのこと。
ご用立てなら、私が承りますのに。
そんなことを考えていると。
視界の先にガラの悪い男が3人。
肩で空を切りながら、横に広がって歩いています。
みなさんムキムキですわね...
ちょっと恐いですの。
目を合わせちゃダメですのよ。
視界は右下に。排水溝でも眺めてましょう...
「おい、そこの兄ちゃんよ。
可愛いおにゃのこ連れてんじゃねぇかよ。
俺も混ぜてくれよ」
ギクッ!
絡まれてしまいましたわ。
トラブルを連れてきたのは、コイツですわ!
何かとトラブルの渦にいるんですから。
きっとそうに違いありませんわ。
「...どうぞ」素通り
「って、ちょっとは庇ってくれたらいかがですの!?」
ありえませんわ!
可愛いレディを置いて去ろうなどと!
断じて許せません。
ムキッー!
「ハハハ! こりゃ薄情な兄ちゃんもいたもんだ。
って...
よくみたらあの脱糞勇者様じゃないかよぉ!!」
笑われてますわ。
それも当然。
アイツは超が付くほどのバカなんですから。
「勇者様の一発ギャグやりまぁす。」
「ショートコント、魔物退治」
「うんこ漏れそうでちゅ~
ああぁあぁあ、
ぶりぶりぶりぶりぃ~!
ママ~、おむちゅ変えて~!!」ガハハハハ
「戦闘におむつは必需品、これ常識な!!」ガハハハハ
っぷぷぷ!
思わず吹き出しそうになりましたわ。
「...」立ち止まる
あ、なんだか怒ってそうな雰囲気ですわ。
「お、なんだ? やろうってのか?」
「ちょっ、あなた! それ以上はやめておいた方が...」
「...」
「ってあれ...? 憤慨しないのですのね...?」
「んじゃ、お嬢ちゃん。
こんなヘタレのクソヤロウは放っておいて、俺たちと遊ぼうぜ?」
「な、なにしますの!
放してくださいまし!」
「」にやり
ん...?
私の勘違いでなければ、私が襲われて嬉しそうな顔をした気が...?
「では、ごゆっくり~。
門限の時間までにはご返却いただけるよう、お願いいたしますね。」
「おい、ちょっと冗談がすぎましてよ?」
「戦闘におむつは必需品、これ常識ですよ?
残念ながら、今ワタシに持ち合わせはなく。
ではさようなら。
ばぶばぶー。」
あ、行ってしまいましたわ...
「なんか、すまなかったな嬢ちゃん。
ちょっと勇者様をからかいたくってよ。」
「そうでしたか」
「別にあんたは好みじゃねぇしな。
じゃ、行ってもらって構わんよ。」
「好みじゃない? それはこっちのセリフでしてよ。」
ふざけたヤツですわね。




