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終わり
終わりからの始まり
社会人になりもう何年たっただろうか
周りの友人達は結婚適齢期を迎え皆立派な社会人になっている。
そんな周りに比べ自分は休日は家で趣味のゲームをし、平日になるとなんの刺激のない仕事へと赴くだけのつまらない人間になってしまった。
子供の頃は友人達と某モンスター育成ゲームやトレーディングカードゲームなどを楽しみ、差など無かったはずなのに……
いつものように仕事をしていると、いつからか咳が止まらなくなった。
「最近繁忙期だったので疲れた身体に無理が祟り風邪でも引いたのだろう」とさほど気にせず日常を送っていた。
あまりにも咳が続き、嘔吐を繰り返すようになったのでインフルエンザにかかったのかもしれないと有給を使い病院へと車を走らせる。
診察を待ち、先生に身体の不調について説明する。
説明している最中急に視界が定まりにくくなった。
「あれ?先生…視界がぼやけて……」
これがこの世界での最後の言葉だった。
何かを書くというのは初めての事なのでゆっくりやって行こうかと思います。