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桜紅初恋(オウコウ・チューリエン)1月24日番外更新☆  作者: 白師万遊
第三幕~.。.:*✽桜紅の契り✽*:.。.~
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第零集:プロローグ

 

 ――五百年前に(さかのぼ)る話だ。


 人間は罪のない、母親想いの赤鬼(あかおに)の子供を二人、(なぶ)り殺しにした。

 火山が生んだ自然の渾沌(こんとん)鬼界(きかい)火鬼(ひおに)は報復としてまず、人間の心臓を三百(えぐ)って燃やし、赤鬼(あかおに)の子供が成し得なかった三百幸石(さんびゃくこうせき)を、地上に積み上げた。そして裁断(さいだん)下界(げかい)に降りた神官(しんかん)五人の心臓を(えぐ)り、食らい、魂を消滅させた。


 天地、宇宙、万物の創造主、一呼吸で森羅万象の歴史と未来を見透す天帝(てんてい)天上皇(てんじょうおう)は、事の発端を垣間見、情状(じょうじょう)酌量(しゃくりょう)すべき点も含め、火鬼(ひおに)を封印したのだった。


 ――五百年後の現在。


 天上皇(てんじょうおう)が数年に数回訪れる深い眠りに入ったタイミングで、火鬼(ひおに)を封印する六枚の神札(しんさつ)の効力が弱まっていると天上界に報告が上がる。

 天上皇(てんじょうおう)()わば代役で地上に降り、封印の確認をし、新しい神札(しんさつ)に変える任務は重大で、誰も名乗りを上げなかった。


 ただひとり、天上皇(てんじょうおう)創りし最後の男神(おがみ)上位神(じょういしん)タリアを除いては――。


 タリアは任務を遂行すべく地上に舞い降りた。

 立ち寄った村で、すでに封印が解けていた火鬼(ひおに)(ほむら)と出逢うことになる。

 

 偶然は必然を呼び命运(ミンユィン)を結び付けた。


 (ひおに)を助けたきっかけで二人は急接近し、恋仲になったのだ。

 二人は天上皇(てんじょうおう)の許しを得て、地上で新たな生活を開始し、新しい二人の関係性を築き始めていたのだった。

最後まで読んで頂きありがとうございます(*´Д`)

今日から第三章になります。プロローグで短くて申し訳ないです<(_ _)>


感想、評価、レビュー、ブクマ、フォロー等々、頂けると更新の励みになります!


三章からまた改めてよろしくお願いします<(_ _)>

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