《続きは夜へ》
「僕に!!良い考えがある!!信じろ!!」
「なんで、2回言ったの......」
「なんとなく?まぁ、良いじゃ無いか‼︎確認だよ、確認。てか、なんかこの話方だと熱血キャラぽく無いか!?燃えるね!いや、燃えるぜ!!!」
「やっぱり、信じるの無理かも知れないわ」
「おいおい、僕らマブ達の友情はそんな物かい?もっと、熱い絆で二人は繋がれている筈さ!!さぁ、その運命の糸を見つけるんだ!!目じゃ無くて心で!!」
「はぁ」
私は、少女のテンションについていけず何度目かもわからないため息を漏らす。
こいつと初めてあったのは、昨日の筈なのになんでこんなにテンション高いんだこいつ。本当に、意味が分からない...。
「おいおい、ため息をすると幸運が下がっちまうって言うだろ??全くしょうがない無いニャァ.........スゥーーーー」
「ごめん、お願いだから一生呼吸しないで?本当にお願いだから。嫌、冗談とかじゃ無いから。そんな変な顔で見ても...だから、嘘じゃ無いから」
不安だ。いくら今の私では、この森からの脱出すら困難だからとはいえ、こんな意味不明なよく分からない奴の話を鵜呑みにするのは危険過ぎる。
それに、まだこいつが本心を隠している可能性も十分にありえる。
正直、これは賭けに近い。森の呪いや上位種の存在、目の前のこいつに障害物。そして、掛け金は私の命。なんて、割りに合わないのだろう。
ハイリスク、ハイリターンと言えば聞こえは良い。しかし、実際は命懸けの幸運頼み。こんなの、命が何個あっても足りないわ。
「まぁまぁまぁ、そんな不安そうな顔すんなよマイシスター。なぁに!!この僕様が直ぐにこの森から出してやるからよ!!」
「そう...信用したくとだけ言っとくわね...」
「もし、この森を無事に出られたら私マブと一緒に暮らすんだ!(裏声)」
「おい!人の声真似で勝手にフラグ立てるの本当に辞めろ」
やっぱり、私。こいつ苦手だ...。
「っと、今日はここまでね」
「え⁉︎今からが良い所じゃ無いですか‼︎早く続きを教えて下さいよ!!」
彼女の話は、俺の抱える迷いや決意を忘れさせる程に面白く同時に引き込まれる様な話だった。気になる、この後どうやってそんな森から出たんだ?
う〜ん?やっぱり、少女が何かしらの抜け道を知っていたとか?でも、そんな簡単に出られるなら誰だって苦労しないしなぁ。
後は、やっぱり空からとか?でも、そんなに何度も通じる手なのか?まぁ、でも俺ら今空飛んでいてもバレて無いし。分からない。一体どうやって?
「まぁまぁ、落ち着いて。それで君はどうする?夜も明けてきたから、もう此処で話をする訳にも行かないしかと言って私は君を止めないし」
「え?それは...」
そうだ。俺は急がなくては!!話なんか、聞いてる場合じゃ...でも、今はもう夜明けで暗く無いから見つかる確率もあるし...。
それに、さっきの話でそこまで危険だと分かった以上俺一人じゃかなり無理そうだし。
「今は辞めときます。また、暗くなったら考えます」
「じゃあ、続きはその時ね。そろそろ、あの子も起きそうだし。帰ろっか」
「はい、分かりま...
あれ?なんか急に眠くなっ...
「おはよう御座います!ご主人様!!今日もいいお天気ですね」
「うぅん?あ、あぁ、うん。そうだね」
頭が上手く回らない。まぁ、確かに昨日あれだけ色々あったんだから、寝不足にもなるよな。駄目だ...眠過ぎる。
「ふぁ...眠む」
やっば...今、マブタ閉じたら完全に寝そう。いや、もう寝ても良いよね。だって、起きてても俺やる事無いし...なんか、自分で考えてて悲しくなるな。
「まだ、眠そうですね?でも、寝過ぎは体に良くないですよ?」
「え?あ!うん。そうだね」
一瞬、なんで寝過ぎ?と思ったけどそう言えば、目の前の少女は昨日俺が家出しかけた事を知らないんだ。危なかった...ついついボロが出る所だった。
「.....うーん?」
少女が、俺を訝しげに見つめる。不味い、やっぱりバレたか⁉︎どうにかしないと。
「あっ、
「おはよう。あら?もう起きていたのね。さぁ、朝食にしましょ」
「はい!!そうしましょう!!是非‼︎」
ありがとう妖精さん!!お陰で助かりました。
多分、おそらく...いや、今も怪しそうに見てくるけどこれでなんとか逃げられる。
さて、今日は何をしようか。




