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作者: トラ助

思いついた事を敷き詰めたような内容です。


2分あれば読めますのでご覧になってください

窓から見える景色はいつもの日常を映し出す。

いつも通りの色、いつも通りの音、いつも通りの匂い。

こんなに周りが日常に溶け込んでいると、自分だけが取り残されているようだ。

辺りはオレンジ色を纏い、影はどこまでも伸びていく。明日の事を考えると不安で鼓動が加速する。休みというものはどうしてこんなに短いのだろう。


そういえば、最近一年間がとても短いように感じられる。大した発見もなく、大した趣味もない。

いつも通りに毎日が過ぎるというのはこんなにも退屈で不安なものなのか。

小さい頃は毎日が発見だった。昼間の蝉の泣き声すら新鮮なものに感じられた。

蜘蛛の糸を垂らされたカンダタがそこに光を見たように、あの頃は光が差していた。

明確な夢は無くとも、やりたいことはたくさんあった。

今となっては蜘蛛の糸は誰かに切られてしまったようだ。自分の為だけに生きてきた罰だろう・・・


ご飯が炊き上がったアラーム音でふと日常に戻される。

最近、気が抜けていると嫌な考えが影のようについてくる。


時間はかなり経ったらしく、向かいの家のシャッターを閉める音が聞こえてきた。

いつも通りの夜を過ごし、就寝の為の準備をを終えて電気を消し、布団の中でまるくなる。

布団は好きだ。周りが見えず、自分の音、自分の匂い、自分の体温しか感じない。

自分の中で膨らんだ影が時間と共に薄くなり、なくなっていく。


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