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右手に盾をっ!左手にも盾をっ!?  作者: 枝豆
トゥールースを目指して

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スキルクリエイトチケット

投稿遅くなりました

 次の日。ログインした俺は、ウルさんが、まだログインしていないことを確認して、何をしようかと考える。


「勝手に宿から居なくなるのは、不味いよなぁ。どうしよっかなぁ」


 部屋や、宿屋の食堂で待っているだけなのも、退屈だし。ログインしたばかりで、ログアウトするのもなぁ。


「なんかやってなかったことって、あったかなぁ?」


 自分の持っているアイテムを見ていると、スキルクリエイトチケットがあった。


「そういえば、運営から配られてたっけ?早速使ってみるか?いや、これから先、Lv上げは辛くなっていくから、取っておくべきか?」


 まだ、今は序盤だから、Lvの上がりは早いが、20,30となる毎に上がり方も、ゆっくりになるだろう。そうするとその時に使った方がいいとも思える。


「けど、イベントとかで、配布がある可能性もあるよなぁ」


 このSCOが、どれくらいのスパンでイベントを開催するかわからないが、イベントの景品にスキルクリエイトチケットがあっても、おかしくはない。それならば、今使っても良いと思う。


「よしっ、使ってしまえ」


 スキルクリエイトチケットを、使うことを決意して、使おうとする。


「そういえばこれ、どうやって使うんだ?あっ、破れば良いのね」


 チケットの裏に書いてあった使用法を読んで、チケットを破く。すると、アナウンスが流れてくる。


『スキルクリエイトを行います。所持しているスキルから複数個スキルを選択してください』


 今俺の所持しているスキルは、【回避】【索敵】【格闘】【採取】【観察眼】【双盾】【両手剣】【DAミラー】だ。


 俺はリストの中から【索敵】と【採取】と【観察眼】を選択する。


 【双盾】と【両手剣】は、混ぜたくはあったが、ウルさんと相談してからにしようと思ったので、次の機会に回すことにした。


『【索敵】【採取】【観察眼】でのスキルクリエイトを実行します。スキルクリエイトに使われたスキルは消滅しますが、よろしいですか?』


 【採取】は、基礎クエスト以降使っていないので、混ぜてみる。消えてもあまり苦にはならないからな。


『スキルクリエイトにより【ソナー】を取得しました』


 さぁ、できたスキルを確認だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ソナー】(常駐スキル)


スキル所有者の半径◯m内のプレイヤー、モンスター、採取ポイント、NPCを、感知することができる。

◯は所有者のLvとイコールである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 【採取】も無駄ではなかったらしい。因みに、常駐をオンにしておくと、視界の片隅に、レーダーのような丸が出てきて、その中に様々な色の点が表示されるようだ。丸は中心を俺として、Lv分の半径。点の色は、青がプレイヤー、赤がモンスター、緑がNPC、黄色が採取ポイントとなる。


 町の中では青と緑が、丸の中を埋め尽くしている。時々赤が有るのだが、町中にモンスターがいるのか?


「そういえば、STpも振ってなかったな」


 スキルクリエイトを終えてふと思い出した。新盾の追加でDEFは、十分だから今回はHPに振ることにする。


 STpを振り終えた俺のステータスは、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:エージュ


種族:獣人族


ランク:F


Lv:5


HP:350


MP:150


ATK:35(+58)


DEF:91


INT:15


MND:15


AGL:68


スキル:【 】【 】【 】【格闘】【回避】


ミックスキル:【双盾】【両手剣】


常駐スキル:【DAミラー】【ソナー】


称号:【ミラードの祝福】【専属冒険者】


残りSTp:0

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 化け物スキル【DAミラー】強すぎるって。


 空いているスキルは、今は取りたいものはあまりないので保留にしておこう。


 ステータスの確認や、スキルクリエイトをしていると、ウルさんがログインしてきたので、メールを送って宿を出る。ハラスティ武具店で集合することになったからだ。


 宿を出て、早速ハラスティ武具店へ向かう。ウルさんはもう来ていて、ハラスティさんと話をしていた。


「おはようございます。ウルさん」


「エージュさんおはようございます」


「なんの話をしていたんですか?」


「これから専属職人として、どうしていったら良いのかを、ハラスティさんに伺っていたんです」


 ウルさんと挨拶をし、気になったことを聞いてみる。


「やぁ、きみか。で、ウルさん工房は使っていくかい?」


「どうしましょうか、今は作るものもないと思いますが……」


 と、ここでウルさんが俺の方を向いて来る。作るものか……あぁ、剣を作って貰わなきゃな。


「それだったら、ウルさんに作ってほしいものがあるんです。俺、【両手剣】のスキルを取ったので、このハン・アングリーラビットの素材で、両手で使う剣を作ってもらえないですか?」


 そう言いながら、2体目のハン・アングリーラビットを狩った時の素材を出す。


「ハン・アングリーラビットの素材でと言うことは、双盾となにか関係があるんですか?」


 わざわざ素材を指定すると言うことは、何かあると察して、聞いてくれるウルさん。


「そうなんです、次のスキルクリエイトで、【双盾】と、【両手剣】をミックスしようと思っていて、その時に、今ある[空立腹の双盾]と、今から作ってもらう剣を、合体できないかなと思っていまして」


 俺の考えをウルさんに伝える。ウルさんは俺の話を聞いて、考え込んでいる。


「装備の合体ですか、それは可能なのかわかりませんね、新しくそのものを作るなら出来ると思うのですが……」


 どうやらできるかどうか怪しいらしい。まぁ、無理ならまた、素材集めに奔走するだけなのだが。


 ウルさんが悩んでいると、ハラスティさんから声がかかる。


「作った装備を合体させたいのかい?それなら宛があるよ?」


「本当ですか?ハラスティさん、是非教えて下さい」


 ハラスティさんの言葉に、すぐに飛び付くウルさん。ちょっとハラスティさんも引いてる気がする。


「あっ、あぁ、ここからハナトゥー森林を抜けた先の街、トゥールースに私の師匠が居てね。その人は、二つの特性を合わせた武器を作るのが得意だったんだ」


「ハラスティさん、もしよければ、その人を紹介していただけないですか?」


 ウルさんの目がキラキラしてる。これは、次の目的地が決まったな。


「いいよ、紹介状を書いてあげよう。私は、この店を空ける訳にはいかないからね」


「ありがとうございます」


 ハラスティさんが紹介状を書いてくれている間に、俺はウルさんに確認をする。


「じゃぁ、これから、トゥールースを目指す感じで良いのかな?」


「あっ、すみません、エージュさんの意見も聞かずに」


「いいよ。元々俺の頼んだ事が発端だしね」


「ありがとうございます。エージュさんのために素敵な子を作りますね?」


 他のプレイヤーが聞いていたら、絶対に語弊が生まれる言い方なんだが、狙ってやっているのだろうか?


「はいっ、書き終わったよ。僕の師匠はアジャストルール、少し変わってる人だから気を付けてね?」


 俺が、顔を赤らめながら悩んでいると、ハラスティさんが、紹介状を書き終えてくれたらしい。それを受けとると、アナウンスが流れた。


『シークレットクエスト〔武具+武具=武具〕を開始しました』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〔武具+武具=武具〕


ハナディウムの武具店店主から紹介状をもらって

トゥールースのアジャストルールに会いに行く


報酬:新スキルの解放

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 シークレットクエスト何てものもあるんだな。

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