腹巻きの性能と葛藤
かなり遅くなりました
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【腹巻き】(耐久200)
軽い!
しかしお腹と腰しか守れません
AGL+20 DEF±?(気候により変動)
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この装備のどこがお勧めなのだろうか?詳しく話を聞いてみようじゃないか。
「この【腹巻き】はね、AGLの補正がかなり高いの、それに体温と外気の温度差によってDEFが増減するから、暑いところにめっぽう強いのよ?」
サルバーラさんの話によると、この腹巻き外気温-プレイヤーの体温でDEF補正を決めるらしい。つまり、俺の体温が36度だったとすると、気温40度でDEF+4となるということだ。……あれ?普通の気温って、体温より低くね?
「これ基本的にDEFマイナスですよね?」
「……気のせいですよ?」
なんて完璧な営業スマイルだろうか。
「他のものでお願いします」
「ちぇっ……在庫処分できると思ったのに」
聞こえてますからねサルバーラさん。
「ではこれなんていかがですか?」
そう言って、サルバーラさんが持ってきたのは、ダイバースーツのような、上下一体型のウェアだった。
「軽くて、動きやすいですしインナー装備なので、この上にさらになにか装備することができます」
俺は、ダイバースーツの詳細を確認する。
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【インナースーツ】(耐久 無)
装備者の動きを阻害しないようにぴったりした作りになっている
インナー装備であり上に装備を重ねることを前提としているため補助効果は低い
AGL+3 DEF+1
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良いのがあるじゃないか。効果は微弱なものだが、壊れないというのが良い。更にこの上に装備が重ねられるのも素晴らしい。
「これ良いですね、おいくらですか?」
「1,000jですね」
意外と高い……いや、壊れないことなどを考えれば、妥当なラインか。
「これをいただきます」
「お買い上げありがとうございます。ギルドカードの掲示をお願いしますね」
ギルドカードを出して代金を支払い、早速装備する。
インナー装備なので見た目はあまり変わらない、初期装備の袖口からインナーの長袖が出ているようになった位だ。
サルバーラさんの店での買い物を終えたあと、再び俺は向かいの店へ行き、重ねて装備する鎧を購入した。
その際に、親父=サルバーラさんの夫に、文句を言ってやったが、笑い飛ばされてしまった。
因みに俺が買った装備はこちら、
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【レザーアーマー】(耐久200)
皮でできた鎧
胸当てと垂れで構成されている
DEF+20
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そして、この装備を身に付けた俺のステータスがこちら、
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名前:エージュ
種族:獣人族
ランク:F
Lv:4
HP:300
MP:150
ATK:20(+35)
DEF:46
INT:15
MND:15
AGL:63
スキル:【剣】【剣】【格闘】【採取】【観察眼】
ミックスキル:【双盾】
常駐スキル:【DAミラー】
称号:【ミラードの祝福】
残りSTp:0
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……いや、待て待て!?【DAミラー】って装備の上昇も含めるのかっ?でも全部上がっているわけではないみたいだけど……。しかし、いよいよもって壊れスキルだな。
結果として、エグいATKになっている。だってこれ、装備でATK上がってないんだぜ?ミラード様に感謝だな。
そして、また金欠だ。所持金は、2,100jだ。インナーで1,000j鎧で1,500j合計2,500jの出費になった。ウルさんに頼んだ盾は、いくらかわからないが、もう少し懐に余裕を持っておきたい。
……っということで、やってい来ました東平原。そうですウサギ狩りです。
「ステータスも上がったから、ハン・アングリーラビットもなんとかなるだろう」
実際に戦ったこともあるし、モーションも覚えてるから、なんとかなるだろう。
前回と同じ様に、ハナディウムラビットをどんどん狩っていく。
ウサギ肉が150個ほど集まったときに、やはり、ハン・アングリーラビットが現れる。前回の時とレベルも同じで5だった。防具やスキルによって、攻守共に強化された俺は危なげなく戦闘を行い、はじめての戦いの半分ほどの時間で倒すことができた。
ハン・アングリーラビットを倒したことによってレベルも1つ上がった。
『Lvupしました。AGLに5pt振られます。残りSTpは、5です』
今回のSTpは、どう振ろうか迷っている。正直防具でもATKが上がるということは、きっとウルさんに頼んでいる盾でも攻撃は上がるだろう。となるとHPに振るのがいい気もするが、DEFを上げていくのも捨てがたい。
『続いてLvが5に到達したことで、スキルクリエイトが実行可能です』
ミラードが言っていた通りLv5でもスキルクリエイトが来たな。もう混ぜるスキルは決まっているのでさっさと行ってしまうことにする。
『スキルクリエイトにより【両手剣】を獲得しました』
あれ?大剣ではなかったか。中身を確認来てみることにする。
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【両手剣】
[大刀][大剣]などの両手持ちの刃物が装備可能になるスキル
種族レベルによって様々な技を繰り出せる。
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「……これは、やっちまったか?」
説明文を読む限り、さらっと刀が存在しているということを、確定させている。
「まぁ、いいか」
少し思っていたスキルと違ったが、許容範囲だ。俺のなかでは、もう次に混ぜるスキルも決まっている。次のスキルクリエイトが楽しみだぜ。
スキルクリエイトも終えて、俺のステータスは、
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名前:エージュ
種族:獣人族
ランク:F
Lv:5
HP:300
MP:150
ATK:20(+35)
DEF:46
INT:15
MND:15
AGL:68
スキル:【回避】【索敵】【格闘】【採取】【観察眼】
ミックスキル:【双盾】【両手剣】
常駐スキル:【DAミラー】
称号:【ミラードの祝福】
残りSTp:5
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空いたスキル欄には、気になっていた【回避】と、ウサギを探し回っていたからか、新しく生えてきた【索敵】を選んだ。混ぜたいスキルがありすぎて困る。もっと、スキルクリエイトがしたいよぉ。
因みに【索敵】の効果は、
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【索敵】
スキル所有者の半径◯m内の敵を、感知することができる。
◯は所有者のLvとイコールである。
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というスキルだ。つまり、今の俺の場合、半径5m以内の敵を感知できるということだ。目視の方が早い?いやいや、このスキルのいいところは、半径5mということ、つまり、後ろでも半径5m以内なのだ。もうこれで奇襲なんて怖くない。
「さてと、手に入った肉を売りにいきますか」
俺は、冒険者ギルドに戻り、ウサギ肉の納品依頼を7回分受けて、1,400jを手に入れる。これで手持ちは3,500jとなった。
お金も入ったことだし、お昼時なので俺は一度ログアウトするのだった。
作者的にもものすごくスキルクリエイトをさせたい。
色々スキルを混ぜ合わせたい!




