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右手に盾をっ!左手にも盾をっ!?  作者: 枝豆
合流と、交流と、戦いと、

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13/36

VS.ハン・アングリーラビット 3

「あれはヤバイ、絶対にヤバイ」


 瀕死の敵が出してくる攻撃なんてヤバイに決まってる。しかも、俺が移動すると、どういうわけかそれを追尾するように着いてくる。


「回避不可能攻撃って有りなの?」


 そう思いながらも、頭をフル回転させて対策を考える。考えられる対策として俺が思い付いたのは3つ。


 1つ目、ギリギリまで引き付けて紙一重で回避する。多分これはミスって攻撃を食らうパターンだと思う。


 2つ目、両方の盾を使って守り切る。1番現実的な方法だろう、ただ、ダメージをどれだけ食らうかわからない。


 3つ目、諦めて神に祈る。ミラードにでも祈ってみれば助けてくれるかもな。……はい、只の現実逃避です。


 結局2つ目の案を採用するしかないわけだ。俺は左右の腕を頭上で交差させて、盾同士を重ねる。それと同時にウサギが空から踵落とししながら降ってくる。


『きゅぅぅぅぅっきゅぅぅぅぅ』


 雄叫びをあげながら降ってくるウサギと、地上で盾を構える俺がぶつかり合う。


「きっつぅ」


 なんとか耐えてはいるが、目に見えて自分のHPがごりごりと削られていく。


 ウサギが攻めきれるか、俺が守りきれるか。2人の根比べが続いたが、終わりは訪れる。


『きゅう』


 ウサギが攻めきれず、身を翻して着地する。


「ここがチャンスだ!」


 俺のHPも残り僅かではあったが、もうポーションもないので特攻をかける。


「喰らえぇぇ」


 俺の盾は、大技の後で硬直しているウサギに綺麗に吸い込まれていく。その一撃はウサギのHPバーを黒一色に染める。


『きゅぅぅぅぅ』


 最後にひと鳴きしてウサギは粒子になって消えていく。


「勝ったぁぁ」


 自分のHPを確認すると残り5と表示される。まさしくギリギリだった。勝てたのは奇跡に近いだろう。


『今までの戦闘経験により種族Lvがアップしました。同時にスキル【回避】【背水】を取得可能になりました』


 どうやらLvも上がったようだ。俺のステータスはというと、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:エージュ


種族:獣人族


ランク:F


Lv:4


HP:200


MP:150


ATK:20(+20)


DEF:20


INT:15


MND:15


AGL:60


スキル:【】【】【格闘】【採取】【観察眼】


ミックスキル:【双盾】


常駐スキル:【DAミラー】


称号:【ミラードの祝福】


残りSTp:15

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 となった。今回の戦闘でHPも重要だと感じたのでDEFとHPにSTpを振ることにする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:エージュ


種族:獣人族


ランク:F


Lv:4


HP:300


MP:150


ATK:20(+25)


DEF:25


INT:15


MND:15


AGL:60


スキル:【】【】【格闘】【採取】【観察眼】


ミックスキル:【双盾】


常駐スキル:【DAミラー】


称号:【ミラードの祝福】


残りSTp:0

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 スキルはまた今度にして、ハン・アングリーラビットのドロップを確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空・立腹(ハン・アングリー)(ラビット)の大皮】

ハン・アングリーラビットの皮

非常に大きく、様々な用途で使用可能である

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空・立腹(ハン・アングリー)(ラビット)の大骨】

ハン・アングリーラビットの骨

非常に大きく、様々な用途で使用可能である

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空・立腹(ハン・アングリー)(ラビット)の尻尾】

ハン・アングリーラビットの尻尾

ウサギの尻尾は幸運の象徴とされている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 流石に良いものが手に入ったなと思う。これを使って盾を作ってもらえないかとさえ思ってしまう。


「まぁ、その話も明日だな」


 今日はもう遅いし、疲れたのでログアウトしようと思う。


 俺はハナディウムの町まで戻ってログアウトを実行するのだった。

兎戦決着です。

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