陽光礼賛
突然だが、私は路地裏でやっているような料理屋があまり好きではない。
一見さんお断りの店だとか、知る人ぞ知る本当に美味い店だとか、頑固な店主がやっている、代々伝統の味を受け継いでいるラーメン屋だとか、そういうものがあまり好きではない。
なぜなら、そういうところは閉鎖的で排他的で、限られた人しか受け付けていなくて、気軽には入れないような雰囲気を感じるからだ。
むしろ私は、マクドナルドとかスターバックスとかサブウェイのような、全国や世界でチェーン展開しているような店が好きだ。
なぜなら、そういうところは公的で開かれていて、誰でも気軽に入っていけるような雰囲気を感じるからだ。
確かに世の中には影の世界、閉ざされた私的な世界もあるし、時にはそれも必要になってくるだろうけど、それでも世の中の基本になっているのは光であり、公的な開かれた世界なはずだ。
私は陰影は好きではない。物陰を、裏通りを行くのは好きではない。
私は表通りを、天下の公道を、大手を振って歩いていたいんだ。日の下で、公然と歩いていきたいんだ。
陽光万歳。