表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

庶民の俺が、最強でいいんですか?

俺は学校と呼ぶには大きすぎ、そして美しい建物の前に立っていた。

夢でもみているのかと、目をこすってみても、顔を叩いても、目の前に学校があった。何が起こったかまだ状況を把握できていないが、一つだけわかったことがある。

俺は異世界に来たらしい。

俺はさっきまで、いつものようにつまらない学校での生活を終え、帰っていたのだ、そしてふときずくとここに立っていたのだ。前の世界では神様的な人に会っただとか、事故死しただとか、特別な能力を持っていたとかいう訳では無い。

時代はやはり、中世ヨーロッパといったところか。日差しがきつい。時間は朝の八時辺りだろうか? 【国立フィルネール学園】学校に入っていく人たちの会話からそんな言葉が聞こえた。おそらくこの学校の名前だろう。俺はこの世界では、会話はできても、文字の読み書きはできないといったところだろうか。

せっかく、英語や中国語、イタリア語まで覚えたのに。

そして今気づいた。自分の服装が、学生服になってることに。

これが異世界! これが俺の第二の人生! 俺の胸は久しぶりに高鳴っていた。何故なら、俺、黒鷺くろさぎマコトは、十四の頃きずいてしまったのだ。この世界はつまらなく、そして全ては運命なんだと。

そのことにきずいてから、俺は色々なことをした。世界中の大手企業にハッキングして、個人情報を流したり、難関高校に入学して、テストで学年トップになってみたり、無駄に雑学を勉強したり、それでも何一つ面白くなかった。だから異世界に憧れた、今とは違う非日常に、それからというもの、俺はいつでも異世界に飛んでも大丈夫なようにシュミレーションを始めた。家族もどうせ、俺がいなくなったところで騒ぎもしないだろう。

いつどんな時でも……と思っていたが、こんな状況は予想していなかった。「まさか服装も荷物も全部変えられるなんてな……とりあえず行ってみるか。」俺は昔からどんな事でも慣れるのが早かった。まさに、習うより慣れろとゆうやつだ。そんな事を考えながら歩いていると、目の前にいた人にきずかず、ぶつかって押し倒してしまった!

「すみません! 大丈夫ですか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ