ギルド内・魔女視点
・魔女視点
カーミラさんに見せてもらった報酬の剣と鎧は、思ったよりも高性能だった。ブラック君が懸念してたとおり、怪しいのは怪しいんだけどー。怪しすぎて却って怪しくないのかなー?もしフユギ将軍からの密命で動いてたりしてもー、3日で準備するのは無理かなーって。まず鉱山がモンスターであふれる状況を3日で整えるのが無理だー。
それにしてもヘルハウンドが指名手配、かー。てっきりちゃんと爆発したと思ってたんだけどねー。まーあの状況じゃ最後まで確かめられなかったしー?わたしのこと怒ってないといいんだけどねー。
それからー。ブラック君は魔法剣士かー。もっと色々とさせてみて、面白い職を狙ってみてもよかったかなー?でも博打性の高い職に就かせるよりは全然いいよねー。オーソドックス最高ー。
「ミュウハさん。攻撃力が0になるとかダメージが2倍になるとかあったのですが、自分の能力を数字で見ることができるのですか?」
鎧を検分してたらー、転職を終えたブラック君から質問が飛んできた。彼の前世の世界ではそういうものだったっぽいねー?
「数字で見れるのはレベルだけだよー?それも自分しかわからないから、自己申告制だねー。あーでももしかしたら見る方法があるのかもしれないけどー、今のところ見つかってないかなー。」
正直にそう答えると残念そうな顔をしていた。確かに今のブラック君の能力を数字で見るとー、凄いことになってそうだけどー。凄いってことをちゃんと確認したかったのかなー?
冒険者カードを元気いっぱいのサヤちゃんから受け取ってー。冒険者ランクの説明を聞き流してー。螺旋角兎の角と毛皮を売却してー。村の雑貨屋で全部使って服と1週間分くらいの食糧を買い込んでー。
さーさーいざ行かんゴブリン鉄鉱山ー。




