9/20
中学校時代3
父親が、私の学力が低いのを心配してか、
弟に期待してかわからないけれど、
高価な教材を購入してしまったことがあった。
私は情けないような悔しいような嬉しいような、複雑な気持ちになった。
一番思ったのは、勉強なんて好きじゃないのに、学校の授業すらろくに聞いてないのに。
なんでこんな高価な物を勝手に買うのだ。
という憤りだった。
単にプレッシャーだった。
この頃から、勉強にお金をかけたくない、と思うようになったが、私は学習能力がないので、公立高校へ行った後、よりにもよって私立大学へ行くのだった。
あの頃の自分をぶん殴りたい。
父親の親心を知って、
私は少しずつ、勉強時間をもつようになった。
授業中には、聞くふりの姿勢をとるようになった。
まだ、人の話を聞くことを苦手としていたから、先生が期待をして私を指名しても、
答えられるはずもなく。
先生をがっかりさせて泣かすこともあった。