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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第42話可能性の話

 僕は部室のパソコンでちょっと作業をしていた。


 というのも次の攻略君印の攻略アイテムと一緒に、モザイクを現実空間にかける魔法文字を印刷していたのだが、ちょうどいいタイミングで浦島先輩に捕まったのだ。


 すると……。


「なにその可能性の獣みたいな魔法……ちょっと詳しく教えてよ」


「やっぱ気になっちゃいますよねぇ」


「ならないわけなくない?」


 というわけで、軽く説明すると私も使ってみたいとなった。


 当然だろう、僕だってそうする。


 用途を指定した魔法文字を書いた紙に必要な魔力を込める。


 要するにそれだけの事なのだが、話を聞いた浦島先輩は更に色々と思いついてしまっていた。


「例えば、紙じゃなくて映像で映したらダメなのかな? 光とか、例えば私のヘルメットに液晶とかLEDとか仕込んでおいて、いくつか文字のデータを入れておいてさ

。そこに魔力を流してやれば……」


「特殊な魔法を普通の魔法の感覚で使える?……それ、面白そうですね」


「だよね! 私の衣装、隙間が多いから仕込むのは行けんじゃないかなぁ。まぁその手の工作はやったことないんだけど……」


 チラッチラっと視線を向けられると僕も弱い。


「……じゃあちょっとやってみましょうか?」


「お願い!」


「ああ、でも、ちょっと二・三日は、無理かも。準備があるんで」


「ああ。もちろんもちろん。私もダンジョン行ってるからね。そういえば、ポーションの数えぐいなぁ、あの方法……」


「……今の内にストックしときましょう」


 浦島先輩にも追加のポーション狩りを頼んでいたが、その感想が出てくるという事は順調にストックが溜まっている証拠だった。




 そんなやり取りがあって、とりあえずとっかかりだけやってみているのだが、さすがに世の中にない装備である。一朝一夕というわけにはいかないようだった。


「うーん……」


「どう? 可能かね? ワタヌキ後輩」


「無論です。頑張ればですが。でもそういえば先輩……完成したらまずどんな魔法使ってみたいですか?」


 だけど少しだけ気分を変えようと楽しそうな話題を振ってみた。


 すると浦島先輩はものすごく真顔で即答しちゃった。


「え? ……モザイクが無くなる魔法?」


「……言うと思った」


「言わずにいられなくない?」


 興味はあるけれども。あるけれどもだ。


 最初の用途はともかく、浦島先輩システムに可能性を感じるのは確かである。


 ああいや、モザイクがどうこうというわけではなくね。

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