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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第241話黄金の銃

「……おお。銃でも、行けたんでござるよね?」


 今までとは全く構造の違うアイディアが形になっているか不安らしく、桃山君は銃をまじまじと観察していた。


 一応機能するはず。


 設計通りなら、取り込んだモンスターの魔力をそのまま活用して、より強力な弾を生成できるはずである。


 本来であれば、魔力量が少ない低レベルの方が役に立つ武器なのは間違いないけど、遠距離攻撃の手段が乏しい桃山君はソロだと重宝すると思う。


 ただ……モンスターをそのまま取り込んだ関係上、その性質がもろに出たのか銃自体が黄金色に輝くとは驚きだった。


「なんで!? めっちゃキラキラになった?」


「まるで金メッキを施したような?」


 ものすごく派手だがおそらく大丈夫と攻略君は言うけれど……。


「……念の為一発撃ってみたら?」


「そうでござるな。では」


 桃山君は僕の提案に頷き、適当な地面に一発撃ってみると黄金の銃弾が着弾したところが燃え上がって花畑になった。


 これは予想通りなのかそうじゃないんだか難しいところである。


「……機能しているんでござるよね?」


「……たぶん大丈夫」


「……」


 ただ、この銃の完成に一番感動していたのは桃山君……ではなく、間違いなくレイナさんだろう。


 レイナさんは桃山君から銃を借りると、ふおーっ! と羨ましそうに雄叫びを上げていた。


「ついにニューウエポン完成ですか! しかも銃!? めっちゃいいじゃないですか!」


「いや。スピーカー砲には及ばないでござるよ」


 謙遜しながら頭を掻く桃山君だったが、レイナさんはそんなはずはないと首を横に振った。


「いやいや98階の大物詰めこんで、そんなに弱いわけないでしょ? さっきの炎撃ち放題なら回復も攻撃も自由自在なんじゃ? めっちゃ便利です!」


「そうなんでござるが……これで回復はめっちゃ怖くないでござる?」


「えぇ!? 最高じゃないですか!?」


 レイナさんの予測は的を射ていて、この銃は回復も攻撃も確かにできる。


 デザインを銃にしたせいで撃ち込む直前がめちゃくちゃ怖いけど、一気に回復できる上に常時回復効果まである破格の性能に化けていた。


「た、試してみていいですか?」


 興奮して好奇心剥き出しのレイナさんだけど、それはちょっと待ったを掛けさせてもらった。


「次の階層で遠距離攻撃は大活躍するから、無駄撃ちはやめておいてね?」


「そうなんですか? じゃあ次も空を飛ぶモンスターですか?」


 ちょっと不満そうなレイナさんだが、次の階層のモンスターには興味があるらしい。


 ただおそらくその期待には大いに応えられること間違いなしである。


「まぁ……そうだね。正確には空も飛ぶモンスターだ。ついでに言うなら遠近に隙もないし、めちゃくちゃ頭もいい」


 らしい。


 悪夢のような性能は、名前を聞いたら誰もが納得する大物だった。


「だけど、相当の財宝が期待できる宝物庫とセットだよ?」


 そして宝物庫と聞いてハッとするメンバーは多い。


 攻略相手におおよそ察しがついて、盛り上がったのは浦島先輩だった。


 浦島先輩は期待に目を輝かせて僕に問う。


「まさか……ドラゴン?」


「ドラゴンです」


「めっちゃ強い?」


「めっちゃ強いです」


 僕は断言する。


 前回のドラゴンなんて比べ物にならないほどの化け物が99階には待っていることだろう。


 それをわかった上で、浦島先輩は尋ねた。


「テイムは?」


「え? できますね……」


「ならそいつ……私が貰ってもいい?」


「是非お願いします」


「よぉし! やる気が漲って来た!」


 僕はその提案に苦笑した。


 流石浦島先輩、話が早い。


 どう考えても強大な戦力であるドラゴンはこのダンジョンの中でもほとんど敵なしの性能を誇っている。


 ならば確実にテイムしたいし、それにはテイマーに徹した浦島先輩の協力は不可欠だ。


 そして対ドラゴン用テイム術に詳しいのは僕の他にもう一人いた。


 僕は毛色は違うが、龍と呼ばれるモンスターをテイムした経験者に視線を向けた。


「ちなみに龍宮院先生……前回のアレ使っていきます」


「え? 前回って……ああ、アレか……あの禍々しい奴使うの?」


「そうですよ。やっぱり効果が高いアイテムは使って行かないと」


「……そうだよなぁ。そりゃあ99階じゃそうなるか」


 そうあの禍々しいアイテムです。


 僕はドラゴンにだけ特別効果のある宝玉を取り出すと、宝玉は相変わらず毒々しく強力な呪いを周囲に撒き散らしていた。

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